最終戦まで攻めの走りを見せた小椋藍選手

  1. ロードレース

2020年シーズンのMotoGP™ロードレース世界選手権は、3月にカタールで開幕しましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、4カ月もの中断期間を置き7月にようやく再開されました。その後は、ヨーロッパのみで、同サーキットで2週連続開催など新型コロナ対策を考慮した過密スケジュールで全15戦が開催されました。

この困難なシーズンの中、クシタニユーザーの小椋藍選手(Honda Team Asia)がMoto3™クラスでチャンピオン争いを最終戦ポルトガルまで繰り広げる活躍を見せてくれました。

シーズン開幕前のテストから好調だった小椋選手は、第1戦カタールで3位表彰台を獲得すると、第8戦エミリア・ロマーニャまで2位2回、3位4回と表彰台の常連になっていました。一時は、ポイントリーダーにも立ちましたがシーズン後半は、表彰台に立てないレースが続きます。苦しい中でも、追い上げを見せ集団のトップでゴールする意地を見せポイントを重ねます。

そして第13戦ヨーロッパでは3位に入り、5戦振りに表彰台に上がり、トップのアルベルト・アレナス選手(Gaviota Aspar Team Moto3)から8ポイント差の暫定ランキング2位で最終戦ポルトガルを迎えていました。レースは集団の中でのバトルとなりましたが奇しくもタイトルの可能性のあるアレナス選手と後方から追い上げて来たトニー・アルボリーノ選手(Pivacold Snipers Team)と直接対決する場面もありました。小椋選手は、アレナス選手より前でゴールするものの4ポイント差でランキング3位となりました。

小椋選手のすごいのは、勝負強いところです。Moto3™クラスは、10台を超える集団でバトルになることが多いですが、その中でも、レース終盤に前に出ることができ、接触があっても当たり負けしません。チャンピオン争いのプレッシャーがかかっている最終戦ポルトガルでも他車と接触する場面がありましたが、全くひるむことなく最後まで攻めの走りを見せました。

テクニックもさることながら、メンタル面の強さ、レース運びのうまさも日本人ライダーの中では、抜きん出ている存在だと言えるでしょう。

来る2021年シーズンは、Honda Team AsiaからMoto2™クラスにステップアップすることが決まっています。さらなる成長が楽しみなところです。

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