Vol.10 九州を”バイクの力”で盛り上げる その一翼を担いたい
by RIDERSCLUB

  1. KUSHITANI SHOP&STORE

製品販売のみならず、レーシングスーツのフィッティングからリペアの受け付けも含めたパッケージでライダーをサポートするクシタニ「プロショップ」は全国で20店舗あまりを展開するが、さる3月7日、新たに「福岡店」が開店した。

勤務するのは、クシタニに就職したばかりの浅尾綾子さん、比呂加さん姉妹。九州で3店目となるプロショップの開店には、クシタニと浅尾姉妹の想いが強く重なっていた。

――九州といえば走りどころ満載のライダーの聖地。姉妹紙BikeJIN読者による“絶景ロード人気投票”でも、上位に阿蘇パノラマラインややまなみハイウェイ、ミルクロードなど九州のワインディングが名を連ねる。しかし2016年4月、熊本・大分を中心に震度7を観測する「熊本地震」が発生した。

やまなみハイウェイの中間地点に建つ三愛レストハウスも大きな被害を受けた。もともと「バイクで村おこし」に協力的だった三愛レストハウスの復興の一助になればと、クシタニは“再建時にカフェを作りませんか”と提案。双方の想いが合致して誕生したのが、19年4月にオープンした「クシタニカフェ阿蘇」だ。

そして浅尾さん姉妹は、ご両親と弟さんも全員ライダーというバイク一家で、南阿蘇に居住する。じつは姉の綾子さんが、家族の中で“バイク最後発”だったのだが……。

「妹に勧められて乗り始めたんですが、すっかりハマりました。そして両親からは“乗るならウエアはクシタニだ!”と(笑)。父に連れられてクシタニ熊本店に行き、『こんなに特化した店があるんだ』と驚きました」と綾子さん。

「とはいえ当時は“良いモノだろうけど価格が高いし……”と、すぐに手を出せませんでした。でもさまざまなブランドのウエアを試してみて、やっぱりクシタニに落ち着きました。カッコ良くてなにより安全。2~3年着ると、本当に良さが分かります」

……そんなクシタニ好きの浅尾家だが、熊本地震により自宅は倒壊。不幸中の幸いといっては恐縮だが、家族とバイクは奇跡的に無事だった。

「心が折れそうになることもありましたが……。じつは家業の関係で三愛レストハウスさんと繋がりがあり、“クシタニカフェ阿蘇のオープンを手伝わないか”と声をかけていただいたんです」と比呂加さん。そして2人はアルバイトとしてカフェに。

「南阿蘇をおもしろくしたい、来てくれる人に楽しんでもらいたい。そんなふうに“盛り上げる側”になりたいと思ったんです。それと、オープニングの応援に来ていた宮城島さん(前号で登場したクシタニ・パフォーマンス・ストア清水の店長)を見て“クシタニにはこんなに素敵な人がいるんだ、女性が生き生き働けるんだ”って思いました」

じつはクシタニとしては、阿蘇のカフェと同時にプロショップの展開・強化も考えていた。九州には多くの絶景ロードに加え、SPA直入やHSR九州、オートポリスといったサーキットもある。将来的には筑波サーキットで行っている“クシタニ・ライディングミーティング”のような走行会イベントも開催したいし、それらをライダーが“回遊”できるようにすれば、いっそう九州を楽しめるハズ……。プロショップ福岡の開店には、そんな思惑もあった。そして同店のスタッフとして白羽の矢が立ったのが、クシタニカフェ阿蘇のオープニングにアルバイトで来ていた浅尾姉妹だったのだ。

「九州を盛り上げて、クシタニのブランドも盛り上げて、そんな今までと違う世界を見てみたい(綾子さん)」

「若い世代のライダーにも、プロショップのイメージや世界観を、自分たちの感性で伝えたい(比呂加さん)」

災害からの復興は、ともすれば重くなりがちなテーマだが、クシタニは自分たちができることを、自分たちが好きなバイクの世界で実現しようと、その歩みを止めることは無い。

ライダースクラブ編集部

1978年から続く、バイクを趣味として楽しむ大人のための二輪総合誌。創刊から一貫してスポーツバイクの楽しみ方を探求、時代に合わせて多彩なバイクライフを提案し続けているオピニオン・マガジンです。

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