KUSHITANI RIDING MEETING 筑波 5月11日

  1. ライテクをマナボウ

今年初のKRM、筑波で開催

 日本の各地にあるクローズドコースで、サーキット走行を満喫するKUSHITANI RIDING MEETING。今年第1回目となる開催が5月11日、茨城県・筑波サーキットを会場に行われた。昨年の同イベントの5月の開催は、コロナウイルス感染症対策の観点から見送られたが、今年は直前に緊急事態宣言が出されるなど、またもや開催が危ぶまれる状況となったが、各種対策を徹底した上で開催された。
 今年より同ミーティングはWEBによる申し込みを導入。申し込みは開催月の前月1日の正午より開始されたが、早々に枠が埋まる状況となっていた。
走行前並び1

 KUSHITANI RIDING MEETINGは走行クラスをレベルに応じて、AからFまでの6クラスにわけており、レベルにあった走行枠を選択し、安心して走ることができる。各走行枠は20分が3本。初心者向けとなるAクラスはインストラクターによる先導走行付きで、今回は6人ものインストラクターが付き、クラス内の人数を経験の有無などからさらに6グループに分け、インストラクター1人につき多くても4台ぐらいと集中して見てもらえるものとなり、さらに走行終了後はミーティングも行われるなど未経験者、自信のない方にも参加しやすい環境を用意。また、コース走行開始前にはトラックに乗って、コースを回り、走行するインストラクターの走りを間近に見ながら、コースの説明、ライン取りなどをコースの主要ポイントで降りて学ぶことができる同乗講習も行われた。

同乗走行トラック

トラックに乗ってコースを回る”同乗講習”はKUSHITANI RIDING MEETINGの大きな特徴の一つ


同乗走行コースわき

インストラクターの生見さんが説明するそばをインストラクターがライディングするマシンが駆け抜けていく

 当日は朝から曇り模様、気温も17度ほどと少し肌寒い天候となったが、概ねドライコンディションのなか、終盤には日も差す天候となり、150名以上のライダーが筑波コース2000の走行を楽しんだ。また、筑波サーキットの敷地内にあるコース1000では、佐川健太郎さんによる初心者向けのスクール形式の走行会KUSHITANI RIDING MEETING TRAING SESSIONも開催された。

 今回のKUSHITANI RIDING MEETINGでAクラスに参加し、初めてサーキット走行を体験したある男性。装備を整え、愛車とともにコースインのためにパドックに並んだときは「やっぱり、緊張しますね」と述べていた。一見、回りの参加者と同じように初心者の1参加者と見えてしまうが、クシタニのレンタルツナギ・ブーツを利用して参加したこの男性。偶然、筆者はこの男性が某店舗で、レンタルツナギを申し込む場面に遭遇している。
 5月の走行会の参加を考えていること、初めてであること、何が必要であるかもわからないこと、などを伺ったのを覚えている。「どんなですかね、サーキットって」と問われ、筆者の拙い経験を話させていただいたが、レンタルのサイズ合わせに再び来店したり、脊椎パッドなどを用意したり、中に着るものを相談したりと、準備の様子を少しみさせていただいただけに、車両とともにパドックに並ぶところに来るまでも、未知のサーキット走行を想定しての準備には、相当な努力が必要だったと思われ、そして走行前の今も、不安は確実に晴れたとは言える状況ではなく、何とか今日を無事に、そして”楽しかった”という思いとともに、無事帰っていただけたらと思ったのでした。

コースインを待つAグループの皆さん

コースインを待つAグループの皆さん

 クシタニの走行会はAからFまでのレベルにあわせた6クラスがあり、Aクラスは完全先導付きのサーキット初心者・自信のない方向け、B、Cクラスはビギナー1、ビギナー2、D、Eクラスはスタンダード1、スタンダード2、Fクラスはプロダクションの各クラスとなる。当日のインストラクターはKUSHITANI RIDING MEETINGのアドバイザーを務めていただいている、鈴鹿8耐優勝経験も持つ生見友希雄さんをはじめ、豊田浩史さん、江口謙さん、小林隆太さん、友野龍二さん、塙政則さん、奥田教介さんと経験・実績ともに豊富な方々が先導ライダーや質疑応答などに対応いただいた。

コースインを待つAグループの皆さん

身振り手振りで参加者の質問に答える生見友希雄さん

「何でも聞いてほしい」「また来たいなと思ってもらえるように」(生見友希雄さん)

 生見友希雄さんは、クシタニの走行会について「クラス分けがすごく細かくて、その人のレベルに合わせた走りができると思います。ここまでクラス分けがある走行会は珍しいと思う。Aクラスは初心者・サーキットに自信のない方などへむけた完全先導走行なクラスで、インストラクターの数も多くて、1人が多くても4から5名の方に対応でき、細かく各参加者の走行を見ることができて、走行後はディスカッションもあるので、本当に初めて走る人にも安心して参加できると思います。トラックに乗ってコースを説明しながら回る同乗講習というのも、この走行会の特徴の一つで、他の走行会ではたぶんできないものだと思います。クシタニの走行会は、お客さんのマナーも良く、転倒なども比較的に少ないので筑波サーキット側が許可してくれているんだと思います。折角、オートバイに乗って、決心してサーキットまで来られたんで、楽しんで帰ってもらえたらなと思っています。機会があれば、何でも聞いてほしい。走れば1回ぐらいはおっかない思いをするかもしれないけど、帰りにはまた来たいなと思ってもらえるように僕らは心がけています」と語ってくれた。
 走行を終えた初参加の前述の男性は「楽しかった。インストラクターさんのおかげで怖さはなかったし、初めてだけど安心感はありました。先導してもらえてラインなど学べたし、走行後に沢山聞けるので次のセッションでそれを試せるのもよかった。普段公道を走っていても我流なんで、合ってるのかどうかわからなかったので、今後は普段の走行の安全マージンも増えそうに感じる。サーキットを走った感じは、Aクラスなんでそんなにペースは速くなかったですけど、公道と違って滑ったりするような感じもなく、車両を傾けたりアクセル開けることなども不安がなかった。今度は先導無しのフリー走行もやってみたい。今日は自分のバイクの車体の一部が路面に擦ったりした。こんなことは今までになかった。いろいろと楽しかった、また参加したい。自分のような初心者には非常におすすめな走行会だと思います」と笑顔をみせていた。
橋本さんによる入場案内

 今回で5~6回目の参加となるという50代の男性参加者は「クシタニの走行会はレベルが高い。でも、クラス分けが細かいので自分にあったレベルを選択できる。参加の皆さんのマナーも良く走りやすいし、一日のスケジュールもゆったりしていていい。クラスが細く分かれていて、レベルの近い人と一緒に走るせいか、走行会ながら抜きつ抜かれつな場面もあったりして楽しい。今回からWeb申し込みになったけど、人気の試乗会だけに申し込めるかどうかの不安はあるけどフェアでいいと思う」と述べていた。
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コース1000で開催されたのが、KUSHITANI RIDING MEETING TRAING SESSION。これからサーキット走行を始めてみたい方、走り方を習いたい方へ向けたスクール形式の走行会で、MFJ公認インストラクターの佐川健太郎さんらが講師を務め、司会進行はクシタニの製品説明動画や自身のYouTubeチャンネル「REIVLOG」でもお馴染みのREIさんが務めた。
 クラスはトレーニングクラスと体験走行クラスの2つ。コース走行20分が3本あり、さらに座学、停めた車両に跨ってのフォームチェックなどもある。トレーニングクラスはレーシングスーツの着用が必須だが、体験走行クラスはテキスタイルウエアでの参加も可能。
 コース走行では、インストラクターが参加者とコースを周回し、ライディングの様子を確認。インストラクターは、個人の前を先導してみたり、背後を走行したり、時折、コースの安全なところに停車し、フォームやブレーキングなどのアドバイスを行うなど、マンツーマンに近い指導が行われていた。

コースインを待つAグループの皆さん

走行中にコースの安全な場所に車両を停め、アドバイスを行うインストラクター。その後にすぐ走り出して、アドバイスを実践に移すことができる


コースインを待つAグループの皆さん

座学でコース図とともに講習を行う佐川さん。「コーナーではアクセルは、閉めて開けての一往復」などサーキット走行のコツが語られた

 主催の佐川さんは「サーキットライディングを始めたい人、久しぶりにサーキットを走る人などへ向けた、スポーツライディングの基礎を習得していただくための、スクール形式の走行会です。隣のコース2000で走行会をやってますけども、そちらのほうにここを経験してステップアップしていただきたいと考えている。4クラスに体験走行を含めた5クラスで走行し、走行途中には停めてアドバイスも行いますし、合間には座学も入り、停めた車体上でのフォームチェックなども行っています。単なるスクールでもなく、走行会でもなく、思い切りサーキットも走れるし、基礎も学べるものとなっています」と概要について語ってくれた。さらに「今日参加の皆さんの半分くらいの方はサーキットが初めての方だったが、終了時には相当上達されている方がみられた。ビギナーのレベルではありますが、できる人は1日でサーキットを周回できるレベルになる人はいらっしゃいます。サーキットは楽しいよというだけでなく、危ない面もある。そのあたりも含め、なるべく怪我をせずに、事故を起こさずに最短距離でうまくなるという事を皆さんに提供したい。去年の11月に第1回をやって、今日で2回目。今年はあと3回予定しているので、興味のある初心者や自信をつけたい方、ご参加ください」と述べていた。

KUSHITANI RIDING MEETING

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