クシタニのイメージ激変!2023-24秋冬の新作レザージャケット2着をレビューします

どうも、アイキョウです。

今日はクシタニの新作レザージャケット2着を紹介します。2023-24秋冬には2着の新作レザージャケットが発売されました。ウイングジャケットとモーフィングジャケットです。

レギュレーターライトジャケットやシングルジャケット、アンフィニッシュドジャケット2などは普段着兼用で使えるデザインを採用していますが、今期登場した2着のジャケットはむしろバイクより普段着に寄せているような印象を受けます。

それでは一着ずつ紹介したいと思います。

モーフィングジャケット

モーフィンジャケット着用イメージ

  • サイズ:M、L、LL、L/3W、XL
  • 価格:M~LLが7万2000円。L/3WとXLは7万7000円
  • カラー:ブラック、スティールブルー
  • プロテクター:肩、肘、背中

ソフトステア牛革

ミリタリージャケットっぽい雰囲気ですが着丈はバイクの操作を邪魔しないように短め、素材にはソフトステア牛革が採用されています。ソフトステア牛は生後2年を経過したオスのことで、衣料革として丁寧に加工することで柔らかいソフトステア牛革に仕上げています。

実際に触ってみてもかなり柔らかく、着初めから硬くて動きにくいという事はありません。光沢がありシボ感が美しいですが、腕や身頃などで牛の革の部位を変えているのでシボ感が異なり、例えば前身ごろのあたりは粗いシボ、腕のあたりは細かいシボが確認できます。

モーフィングジャケットのストレッチ生地

体の横ラインから腕の内側にかけてはレギュレーターライトジャケットのようにストレッチ素材を採用しています。柔らかい革とストレッチ素材を採用しているので、革ジャンをタイトに着こなしたい人には嬉しい仕様です。また体の横ラインから腕の付け根までレイアウトされたファスナーを開けるとサイズを緩くすることができます。重ね着できつく感じた時には便利な機能です。

ただ個人的には冬場より春先や秋口に使うとカッコよく、快適に着こなせるように感じました。

エアインテーク

理由は4点あります。まず胸元のファスナー二ケ所を開けるとエアインテークとして使うことができます。

モーフィングジャケットの袖口

更に腕部分には革ジャンらしく縦に一本ファスナーがついていますが、繋ぐように貼られている生地がありません。そのため開けると袖口からかなり走行風を取り入れることができます。

モーフィングジャケットのエアアウトレット

背中側には開閉可能なエアダクトがあるので、走行風を効率的に取り込んで後ろに流すことができます。

モーフィングジャケットの裏地

裏地は汗をかいてもべたつきにくいメッシュ素材を採用しています。多少気温が上がってもベンチレーションとべたつかない裏地のおかげで快適に走行することができるはず。

加えてこのジャケットはクシタニのレザージャケットの中でもかなりタイトシルエットを採用しています。重ね着をたくさんして着用するより春や秋口に高機能インナーの上にさらっと羽織るのが似合うように感じます。

モーフィングジャケットの止水ファスナー

もう少しディテール面を説明しておくとメインファスナーには止水タイプを採用していて、裏側にはタテも一枚。このタテは体の横ラインに使われているストレッチ素材同様に防風素材です。

ファスナー裏のタテ

止水ファスナーはそもそも風を通しにくいですが、更に防風のタテがついているので、メインファスナーから風が入って体に当たることはないでしょう。

両胸のポケットはエアインテークなので実質ポケットは両脇と左胸の少し下、それと左胸裏側の4か所。両脇のポケットはデザインを重視してあまりマチが広くはありませんが、スマホや小銭入れぐらいなら余裕で収納可能。裏ポケットも意外と収納力があるのでスマホサイズは全く問題ありません。

左胸下のポケットはカード一枚分ぐらいのスペースなので、クレジットカードや高速道路の通行券などを入れても良いかもしれません。

また着丈は短めですが、背中が出にくいようにサイクルカットも採用されています。

サイズ感

筆者は身長164cm、体重59kgという体格で一般的なアパレルメーカーのアウターはSサイズ。

ただクシタニは全体的にサイズ感が小さめなので、普段はMサイズを着用しています。

今回もMサイズを着用してみましたが、特に腕や肩回りはタイトな印象です。高機能インナーの上に着用するならMサイズで問題なしですが、重ね着するならLサイズじゃないと厳しい印象でした。

ウイングジャケット

ウイングジャケット着用イメージ

  • サイズ:M、L、LL、L/3W、XL
  • 価格:M~LLが8万8000円。L/3WとXLは9万3500円
  • カラー:ブラック、チャコールグレー
  • プロテクター:肩、肘、背中

ウイングジャケットのシャーリング

モーフィングジャケット同様にソフトステア牛革を採用していますが、こちらはオールレザー。ただし体の横ラインにはシャーリングがレイアウトされていてしっかりストレッチするので動きにくさはないでしょう。

こちらの最大の特徴は左右非対称なフロントデザインです。フロントファスナーを隠すように身頃が設計されていて、ボタンで固定しますが一番下は隠しになっているので、タンクへの干渉がありません。

ウイングジャケットの襟

エリも比較的高めに設定されているので、2ケ所のボタンを留めれば首周りを冷やしにくいのも嬉しいポイント。この状態だとクラシックな印象ですが、首周りのボタンと前身ごろのボタン二ケ所を外してファスナーを下すとダブルっぽいワイルドな見た目に変わります。

ウイングジャケットのファスナー

メインファスナーは質感を高める金属ファスナーですが、身頃が覆いかぶさるように隠していたとしても横から風が入ることがあります。

ウイングジャケットのメインファスナー

金属ファスナーだと風を通してしまいますが、裏側にはレザーのタテが追加されているので安心です。

ウイングジャケットの袖口

裏地はべたつきにくいメッシュですが、モーフィングジャケットのようにベンチレーションなどは備えておらず、手首の縦ファスナー裏にもレザーが一枚追加されているので、開けていたとしても走行風の侵入は限られます。

そのためこちらはモーフィングジャケットに比べると少し寒い時期の使用を想定しているように思います。

ウイングジャケットのポケットファスナー

ポケットは両脇と内ポケットの3か所ですが、目立ちやすい両脇のポケットは金属ファスナーを採用することで重厚感をプラス。容量的にも充分でスマホ+小物ぐらいは入ります。

内ポケットの容量はモーフィングジャケット同様でこちらは見えない部分なので軽量なファスナーが採用されています。

サイズ感

こちらもモーフィングジャケット同様に全体的にタイトな作りですが、特に身頃はきつく感じました。

ただシャーリングが背中にあるので多少きつくても動きにくいことはありません。

重ね着する前提であれば1サイズはアップしないと厳しいでしょう。

まとめ

バイク用レザージャケットはプロテクターを入れる前提で設計するので肩や肘回りには余裕を持たせるのが一般的です。

ただ今回紹介したジャケットはいずれも肩肘回りが比較的タイトなので、良い意味でバイク用ジャケットという感じがありません。

プロテクターを抜いてしまえば一般的なアパレル用品メーカーのレザージャケットと言われても違和感のないシルエットです。

私服でもクシタニのレザージャケットを楽しみたいという人にとっては最高の一着と言えるのではないでしょうか?

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