用品レビュアーがクシタニ新作防寒テキスタイル2着を紹介します

どうも、アイキョウです。今日はクシタニの2023秋冬の完全新作ジャケットを2着紹介します。

毎年定番で発売されている製品もマイナーチェンジされているかもしれませんが、今回は完全新作製品のみ取り上げたいと思います。

防寒テキスタイルウェアからソリッドブルゾン、ミッドレイヤーからミッドコンビスリーブです。

K-2851ソリッドブルゾン

ソリッドブルゾン

価格:4万5100円(税込み)

ソリットブルゾンカラバリ

カラーはベージュ/ブラック・サックス/ブラック・ライトグレー/ブラック・オリーブ/ブラックの4パターンです。

サイズはM・L・LL・XLの4サイズ。僕は164cm、59kgですがMサイズ着用でピッタリでした。僕は他社製品だとSサイズを選ぶことが多いので1サイズアップで購入すると良さそうです。

プロテクターは別売りになっているので付属されません。初めて買う時は「高いのにプロテクター別売りかよ!」と思ってしまいますが、僕も含めてクシタニが好きな人は用途に合わせてクシタニウェアを揃えがちです。各製品に付属だと余ってしまうので、プロテクターなしで価格を抑えてくれるのは嬉しい配慮です。

クシタニの防寒テキスタイルは中綿入りのインナーとセットが多い
クシタニの防寒テキスタイルは中綿入りのインナーとセットが多い

クシタニの防寒テキスタイルウェアは中綿たっぷりのインナーと風を防ぐアウターを別体式にしたものと、アウターに中綿を入れたものの二種類に分かれますが、去年まではアウターに中綿を入れたモデルはアニフェスジャケットの一着だけでした。

アニフェスジャケットの新作は出ていませんが、去年モデルはオンランストアなどで購入可能。今年は中綿入りがソリッドブルゾンを加えた2着。他の11着はインナー別体式となります。

別体式と一体式のそれぞれのメリットは、別体式はインナーとアウターの層が2層になるので、保温性能が高くなるという点。一体式は1枚で保温と防風の両方の機能があるので、気軽に着用できるという点です。

左:アメニタジャケット 右:ウインターアメニタジャケット

別体式はシルエットが若干太めになります。例えば僕は3シーズン用のアメニタジャケットを使っていますが、ウインターアメニタジャケットのアウターは中綿たっぷりのインナーを着用する前提なので身頃や腕が太めです。

ソリッドブルゾンやアニフェスジャケットは中綿をアウターに入れつつ、シルエットを調整しているので、他の製品に比べてスマートでカジュアルな見た目です。

中綿の気室を織でわけている

防寒性能に関しては、中綿入りの生地を縫って気室を分けるのではなく、布を織る時に気質を分けて、後から中綿を入れる方法を採用しています。

この方法だと縫い目が圧倒的に少なくなるので、中綿が外に飛びだしにくく、縫い目から風が入らないようになります。

反面手間がかかるので人件費や製造コストが上がってしまい、安価に製品を仕上げようと思うと採用できませんが、ハイブランドのクシタニならではの製法と言えるでしょう。ちなみに中綿には保温性の高いシンサレートを採用しています。

生地やパーツなどが高級感がある

手間をかけて作られた生地は高級感がありますが、胸ポケットにはワンポイントでコーデュロイ生地を採用したり、胸ポケット上にはクシタニ金属ロゴ入りのレザーワッペン、更に専用ボタンを採用するなど所有欲を満たす質の高さも見逃せません。

ポケットはデザイン重視

ちなみにアニフェスジャケットに比べると、ソリッドブルゾンの胸ポケットはマチが少なく、縦横のサイズも少々小さめ。収納力より見た目を重視している印象です。

ポケットはファスナー付き

胸ポケットの他には両脇の部分と内ポケットが一か所。いずれもファスナー付きなので、走行中に物を入れていても安心です。

ストームガードは未使用時は収納できる

裾部分はゴムでキュッと絞られていますが、更にストームガードが収納されていて、巻き上げの風が気になる場合にはこちらを使うことで防げます。

ファスナー下部にはタンクの傷防止用のフラップ

風が入りやすい前ファスナーは止水タイプを採用したり、前立てを付けずにカジュアル感を重視していますが、タンクの傷を防止するためにファスナー下にはカバー。

ファスナー裏のタテで風の侵入を防ぎます
ファスナー裏のタテで風の侵入を防ぎます

更に風が入らないようにファスナーの内側には大きめのタテを配置していて、裏側には胸部プロテクターを装着するためのマジックテープもついています。

一体式のメリットを生かすためにスリムなシルエットになっていますが、身頃の横と脇部分がストレッチ生地に切り替えられています。僕はアニフェスジャケットを去年1年間使っていましたが、アニフェスは腕の内側が全部ストレッチ生地に切り替えられています。

体横のストレッチ生地

それに対して、ソリッドブルゾンは脇の一部だけで、他は織で気室を分けて中綿を入れているので腕部分の防寒性能はソリッドブルゾンの方が高そうです。運動性能に大きな違いは感じないので、アニフェスジャケットよりも後に発売されたソリッドブルゾンの方が設計的には進化しているように感じます。

 

K-1327ミッドコンビスリーブ

ミッドコンビスリーブ

価格:2万6950円

ミッドコンビスリーブカラーバリエーション

カラー:ブラック・ブラック/ホワイト・オリーブ

サイズ:S・M・L・LL・XL

クシタニの製品はMサイズから用意されることが多いですが、こちらはSサイズから。中間着として使う前提の商品なので、ジャケットよりは細身ですが、Mサイズ着用で中に厚手のセーターなどを着用する余裕はありました。タイトに着用するならいつも通りのサイズで良いと思いますが、重ね着前提アイテムなので1サイズアップが使い勝手が良いでしょう。

気室を織で分けている

ソリッドブルゾンやアニフェスジャケット同様に生地の織で気室を分けていて、後から中綿をそれぞれに入れていく手間のかかった作り方を採用しています。

腕部分はストレッチ生地

襟と腕はストレッチ性のある3層生地が採用されていて、表と裏地の間に透湿防風フィルムをサンド。

ミッドコンビスリーブの胸ポケット

胸ポケットの蓋にはコーデュロイ素材が採用され、ボタンもクシタニロゴ入りのオリジナル。この辺りもソリッドブルゾンと一緒で質感の高さがうかがえます。

重ね着の例

レギュレーターライトジャケット×ミッドコンビスリーブ
レギュレーターライトジャケット×ミッドコンビスリーブ

レギュレーターライトジャケットとミッドコンビスリーブを重ねてみました。

体系によると思いますが、タイトな革ジャンは腕部分が窮屈に感じがち。ミッドコンビスリーブは腕に中綿が入っていないので合わせやすい一着です。

アメニタジャケット×ミッドコンビスリーブ
アメニタジャケット×ミッドコンビスリーブ

アメニタジャケットの下にミッドコンビスリーブを重ねました。

ウインターアメニタジャケットのインナーに比べて身頃の中綿が少なく、腕部分は中綿が入っていないミッドコンビスリーブと重ねるとシルエットが変わりません。

中綿の量は保温性能に比例するので、ウインターアメニタジャケットと比べると防寒性能が落ちますが、東京の冬なら厳冬期以外は問題ありません。

カジュアルな二着は街着でも使いやすい

クシタニの製品中でも特にカジュアルなのでライディングだけじゃなく普段着でも使いやすい二着です。

ツーリングで目的地に着いた後の街歩きもしやすく、ミッドコンビスリーブは気温に合わせて脱ぎ着するのが便利。

畳んでしまえば小さくなるので、バッグの中やシートバッグに入れておくのも良いでしょう。

最新情報をチェックしよう!