2022春夏 クシタニの新ライン ARCANAシリーズを全部着てみた

クシタニログズをご覧の皆さま、こんにちは。

モータージャーナリストの相京です。

2022年春夏のクシタニ新製品が発表になりました。もうチェックされましたでしょうか?

個人的に気になったのがARCANAシリーズ。新しく作られたオーセンティックラインの製品です。

コンセプトは「We create the moto & cafe world」というもの。

近年ではバイカーの層も徐々に変わってきており、バイクでカフェや観光を楽しむというユーザーが増えているのだとか。

そうなってくると、重厚なライダーの装備は街に馴染みません。

ふらっと町や郊外のカフェに走り出す。そんな時にピッタリなクシタニのARCANAシリーズを紹介します。

筆者のスペックは164cm 62kgという体格です。サイズ選びの参考にしてください。

なお今回は全ての商品Lサイズを試着しています。

K-2391 ARCANA JACKET

  • サイズ:M・L・LL・XL
  • カラー:ネイビー・ライトグレー・オリーブ
  • プロテクター:肩・肘・背中標準装備【胸部プロテクター追加可能】
  • 開閉可能なベンチレーションが両脇・背中
  • 防水・透湿性能:10,000mm,10,000g/㎡/24h)
  • 価格:38,500円(税込み)

 

見た目に関しては主観ですが、M-65ミリタリージャケットをシンプルにし、バイクのエッセンスを追加という表現がしっくりきます。

肩にプロテクターが入っているのに張り出しが少なく、バイクジャケットの印象を弱めています。

オリジナルのM65ミリタリージャケットと比べると全体的に細身の作りになっていてフォーマルな印象が強め。

 

 

タイトでありながら生地はストレッチし、腰部分にシャーリングが入っているので動きにくさは皆無です。

またシャーリングが入ることで腰部分にはクビレができており、なんともセクシー。

 

 

アクションプリーツが入っており肩の稼働がしやすいのと共に、ミリタリー感を感じます。

左肩には金属ロゴががついた革のワッペンが縫い付けられています。

 

 

メーカーロゴの主張が強いジャケットは街着で着るには抵抗がありますが、ワッペンと同色に塗られていいるため目立ちません。

 

 

前ファスナーが見えるスッキリとしたデザインを採用していますが、後ろ側にタテをつけて防風性を高めています。

ネオクラシック系のバイクにピッタリですが、肩部分のスポンジをサンドしたステッチがオフっぽさもあります。

 

 

最近徐々に増えているアドベンチャー系のバイクに合わせても恰好いいはず。

クシタニのジャケットは普段からMサイズを選んでいますが、Lサイズでも比較的タイトな印象です。

僕の好みだとジャケットはタイトに着こなしたいので、Mサイズを選びたいですが、インナーを調整して長く着用したいならワンサイズアップが良いでしょう。

 

K-2392 ARCANA RIB BLOUSON

  • サイズ:M・L・LL・XL
  • カラー:ブラック・ネイビー・オリーブ
  • プロテクター:肩・肘・背中標準装備【胸部プロテクター追加可能】
  • 開閉可能なベンチレーションが両脇・背中
  • 防水・透湿性能:10,000mm,10,000g/㎡/24h)
  • 価格:36,300円(税込み)

 

ARCANA JACKETがM-65なら、ARCANA RIB BLOUSONはMA-1ミリタリージャケットという印象です。

比べると丈が少し短く、裾や袖の部分にストレッチニットを使っているあたりがMA-1っぽい。

 

 

ARCANAシリーズはオーセンティックに位置づけられていますが、ARCANA JACKETがフォーマルな印象が強いのに対して、ARCANA RIB BLOUSONはアメカジっぽさがあります。

どちらも王道にして正統派。まさにオーセンティックです。

 

 

アクションプリーツやストレッチ生地は採用していますが、腰部分にシャーリングを備えていないのは、全体的にゆとりのあるシルエットを採用しているからでしょう。

ロゴ入りのワッペンは胸部分につけられています。

シルエットこそMA-1ですが、ポケットはバイクで使い勝手が良い配置となっています。

 

 

MA-1は両脇のみポケットでボタン付きが一般的ですが、ARCANA RIB BLOUSONは両脇のポケットがファスナー付き、でスマホなどを入れて走行しても落下の心配がありません。

胸部分にもポケットを備えボタン付きなのはARCANA JACKET同様です。

胸ポケットが配されているおかげで、アメカジっぽさの中にもフォーマルな印象があり、クルーザーやネオクラシック系にも似合いそう。

ARCANA JACKET同様に肩部分にはスポンジをサンドしたステッチがあるのでスクランブラーやアドベンチャーにも良さそうです。

サイズ感は身頃がゆったりしているので、普段サイズ感で買えばインナーを調整して長く着ることができます。

 

K-2393 ARCANA HALF MESH JACKET

  • サイズ:M・L・LL・XL
  • カラー:ブラック・ライトグレー・オリーブ
  • プロテクター:肩・肘・背中標準装備【胸部プロテクター追加可能】
  • 防水・透湿性能:10,000mm,10,000g/㎡/24h)
  • 価格:37,400円(税込み)

 

ARCANA JACKETのハーフメッシュバージョンで夏用といったところ。

 

 

変更点としては肩・両脇から袖・両脇から裾までがメッシュに切り替えられています。

メイン生地も透湿性を備えた生地なので、夏場でも蒸れにくそうです。

 

 

またデザインや仕様の面では肩のワッペンが胸に移動し、カラーはネイビーの変わりにブラックが用意されています。

 

 

前ファスナーの裏側にタテがついているのは胸部プロテクター装着の都合上ARCANA JACKETと同様ですが、メッシュに変更しており風通しを良くしています。

 

 

ARCANA JACKETは首元への風の侵入を防ぐためのタブがついていますが、首回りメッシュ素材のARCANA HALF MESH JACKETでは廃止されています。

 

サイズ感はメッシュの切り替えが入ったことで、多少ですが身頃がタイトになっている印象を受けました。

中に重ね着する可能性がある3シーズンジャケットと比べて、こちらは夏に着用するモノ。

多少シルエットが調整されているかもしれません。

ARCANAシリーズは全て裏地にメッシュが採用されていますが、吸湿速乾性に優れているのでべたつかず快適に走ることができそうです。

 

価値観の多様化に対応

ひと昔前まで、バイク用のライディングジャケットは安全性やバイクでの使い勝手に優れていれば良いという印象でした。

10年前を思い返してみてください。パーキングエリアなどで見かけるライダーは今よりも派手な装備だったように思います。

ですが徐々に街に溶け込むデザインを求めるユーザーも増えつつあり、今期は新しいユーザー層に合わせた製品としてARCANAを用意した印象を受けます。

実は3シーズン用のジャケットって持っていなかったので今期はFIN JACKETを買おうかなと思っていたのですが、なかなか悩ましい製品が登場しました。

 

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