クシタニ2024年の完全新作リーテストブルゾンは工夫次第で長く快適に使えます

どうも、アイキョウです。今日はクシタニ2024年、春夏新作からリーテストブルゾンを紹介します。

クシタニは既存の商品でもマイナーチェンジをしていたりするのですが、リーテストブルゾンは2024年初夏の完全新作テキスタイルジャケットです。

ただこのジャケット若干癖があり、使い方を工夫しないと使える時期が短くなってしまいます。そのあたりも解説したいと思います。

ディテール

着用イメージ

  • 品番:K-2420
  • 商品名:リーテストブルゾン
  • 価格:3万9600円
  • カラー:ブラック・ネイビー・アイボリー・レンガ
  • サイズ:M・L・LL・XL

プロテクターは肩肘にCEレベル1、背中にベンチレーションソフトパッドを備えています。

ブルゾンとは着丈の短い上着の事で、裾を絞ったブラウスを意味するフランス語が語源との事です。裾を絞ったという語源通り、ブルゾンは袖や裾部分をリブシャーリングに切り替えるのが一般的。

リーテストブルゾンも裾、袖、首周りをリブシャーリングに切り替えていますが、ちょっと変わった特徴があります。

リブの縫い合わせ

一般的なリブシャーリングは縫い付ける形で生地を切り替えます。実際にリーテストブルゾンも首周りのリブシャーリングは縫い付けられています。

リーテストブルゾンの裾

それに対して、リーテストブルゾンの袖と身頃部分は一体化していて縫い付けられていません。今まで見たことがないようなリブシャーリングになっています。

またリブシャーリングの部分をニットに切り替えると一気にMA-1のようなミリタリー感が増しますが、こちらは身頃と同じ生地にシャーリングを追加しているので上品な印象です。

リーテストブルゾンの袖

シャーリングは腰回りに関してはフィットするようにきつめになっているので、スリムな人でも巻き上げの風が入ってくる心配はなさそう、袖に関しては半分だけリブになっているので、腕回りにかなり余裕がありますが、マジックテープで調整できるようになっています。

リーテストブルゾンの裏地

生地は表地にナイロン、裏地には汗をかいても肌離れの良いポリエステルのメッシュを採用されていますが、中間に防水透湿フィルムをサンドしているので、風を通すことはありません。

ただメインのファスナーに関しては止水タイプではないので水圧がかかれば浸水します。雨天時の使用はお勧めできません。

胸ポケットの止水ファスナー

反面前身ごろについている胸ポケットは止水ファスナーが採用されています。あまり過信は出来ませんが、防水生地と止水ファスナーの組み合わせである程度の雨は防げそうです。

ポケットは更に内ポケットが一か所と腰回り左右に一か所ずつ。合計4か所ですが、全てのポケットはスマホが収納できる容量があるので実用的です。

前身ごろのポケット

ちなみに前身ごろ3か所のポケットは開けることでエアインテークの役割もあり、背中側のファスナー二ケ所を開けることでバタつかせずに走行することができます。

また近年のクシタニのテキスタイルジャケットには備わっていることが多いフロントが二重のファスナー構造を採用。ファスナーを閉める位置によってサイズ拡大の調整が可能で、メッシュ部分を出すことで大型エアインテーク機能も備わっています。

傷をつけないためのフラップ

ファスナーの一番下部分にはタンクを傷つけないためのフラップや二の腕部分にはバタつきを防止するためのアジャスター、更に背中側にはリフレクタを装備するなど、シンプルなブルゾンデザインながらクシタニならではの機能が備わっています。

リーテストブルゾンの使い方

リーテストブルゾンのフロントファスナー

リーテストブルゾンは風を通さない生地を採用していますが、フロントファスナーは止水タイプではありません。

防水性が注目されがちな止水ファスナーですが、実は防風性能にも優れており、一般的なファスナーに比べて風を通しません。

リーテストブルゾンのメインファスナーに関しては止水ファスナーを採用しておらず、ある程度風を通すことが予想されます。

フロントの大型ベンチレーション

走っていてもある程度暖かく感じる時期は大型ベンチレーションやポケットの開閉などで調整しやすいですが、少し肌寒い季節は使い勝手が悪くなります。

そんなリーテストブルゾンに関しては、暖かい時期以外にも2つの使い方を提案します。

ベクトルジャケット

僕はジャージ素材のベクトルジャケットをインナープロテクターとして使う事もありますが、フード付きなのでアウターによっては合わせにくい事もあります。

リーテストブルゾンのプロテクター

リーテストブルゾンは薄手のCEレベル1プロテクタを肩肘、脊椎プロテクターも備えていて、フードもついていないのでインナープロテクターとしても重宝します。

もう一つは一枚下にウインドブレーカーを追加すること。少し寒いなと感じた時はウインドブレーカーを重ねることでメインファスナーから侵入する風の冷たさを軽減することができます。

クシタニのウインドブレカー

アウトドアメーカーのウインドブレーカーでも良いですが、お勧めなのはクシタニのウインドブレーカーです。理由はファスナー下の方にはタテがついていて、上の方は中央から少し横にレイアウトされているからです。

この設計でジャケット中央のファスナーから侵入した風を体に当たらないようにしています。これはバイク用品メーカーならではの設計なので、アウトドアメーカーにはない特徴です。

サイズ感

着用イメージ

筆者の身長は164cm、体重は59kg。普段ライディングジャケットはSサイズを選んでいますがMサイズでピッタリでした。

普段使っているサイズよりも1サイズアップで購入するのがお勧めです。

腰部分のリブシャーリングはかなりタイトなので、ウエストが太めの人はサイズを上げないと苦しく感じてしまう可能性もあります。

腕や身頃には適度な余裕があり重ね着もできました。

リーテストブルゾンの試用レビュー

気温15度で強風の日に着用してバイクで走ってみました。

多少フロントファスナーから風が入ってくるのを感じましたが、寒くは感じません。

しばらく走って信号待ちで3か所のポケットと背中のエアアウトレットを開けてみましたが、ポケットは持ち手が大きいので開けるのが簡単で、背中は小さいので少々苦戦しました。

この状態で走行してみたところ、時速30キロの走行でも風が入ってきて寒く感じるほどです。

最後にフロントの大型ベンチレーションを開けてみたところ、ポケット3か所を開けるよりも明らかに走行風が取り込めるようになりました。

店舗に入荷しているとの事なので、ぜひチェックしてみてください

クシタニのスタッフに確認したところ、すでに店舗に在庫が入荷しているとの事なので現物をチェックしてみてください。

シンプルなブルゾンではありますが、クシタニならではの質感の高さと機能性を感じるはずです。

最新情報をチェックしよう!