どうも、アイキョウです。
CRF250ラリーを愛車として迎えたので、オフロード用アイテムが気になっていますが、なんとクシタニも25年ぶりにオフロードギアをリリースしました。
オフロードギアは一般ライダーにとっては縁のないもの、、、と思ってしまうかもしれませんが、着用してVストローム800DEの試乗で使ってみたところ、製品によっては一般ライダーにとっても良いアイテムと感じたので、そのあたりも伝えたいと思います。
M-1333ムーブオフロードジャージ1
ジャージに関してはムーブオフロードジャージ1と2が発売されています。


仕様は共通でグラフィックのパターンのみ違うのかと思っていましたが、ムーブオフロードジャージ2の方はラグランスタイルでフィット感重視との事。
※今回はムーブオフロードジャージ1の方をレビューしていきます。
いずれもカラーバリエーションは3色展開です。
お値段は8800円で、サイズはSからXLまでラインナップ。クシタニは一部を除いてMサイズからラインナップしていることが多いですが、こちらはSサイズから。
僕は普段クシタニ製品はMサイズを愛用していますが、着用した感触としては身頃や腕回りに余裕があります。
オフロードを走行する場合、ジャージの内側か外側にプロテクターを装着する形になりますが、いつも通りのサイズを選べば、いずれにも対応できる形になります。
試しにインナープロテクターの上から着用してみましたが、きつくなることはなく、動きにくさもありません。
これはサイズ感にゆとりがあるだけでなく、生地に適度なストレッチ性があるから。

それと注目すべきは身頃と袖の縫い付け部分です。アームホールが広めに確保されているのは勿論ですが、独特の形状になっていて、肩回りの動きやすさがしっかり確保されています。
両脇の部分と体の横ラインに関しては生地が切り替えられており、ストレッチ性に優れる一枚生地が採用されています。
それに対してメイン生地は強度と通気性に優れた二枚生地が採用されており、転倒や枝などへの引っ掛かりの際に破れにくくなっています。
先日の試乗でも着用してみましたが、普段使っているクシタニのメッシュジャケットよりも涼しく感じました。
メッシュジャケットに比べて格子状の目が粗いので風が入りやすく、速乾性に優れているので汗がすぐに乾き、気化熱で肌表面の温度が下がるからでしょう。
個人的にはライディングデニムなどに合わせて使えば、オンロードライダーも使い勝手が良い製品と感じます。
高機能インナーの上にエアスルータイプのボディプロテクター、その上にムーブオフロードジャージ。もしくはムーブオフロードジャージの上からボディプロテクターという組み合わせが良さそうです。
また普段のクシタニ製品よりも1サイズダウンで購入すれば、メッシュジャケットなどの下に着用する高機能インナーとして使うこともできます。
M-1335 ムーブオフロードパンツ

クシタニのレース用つなぎに採用されているレザーを、一部にレイアウトした豪華なモトパンツがこちらです。

カラーは4色、サイズはS~XLサイズ。お値段は2万4200円です。
こちらもMサイズを着用しています。僕は普段はパンツはSサイズ、デニムは28インチですが、クシタニのパンツは29~30インチぐらい、クシタニのSやMといった表記のパンツは履いた経験がありません。

クシタニの29インチパンツだと腿とウエスト部分はパツパツになることが多いですが、オフロードパンツはウエストにアジャスターがついており、一番きつくして調度良いぐらい。太もも回りにも余裕があり、特に膝回りにゆとりがあります。
オフロードライダーの場合、膝プロテクターを内側、外側に装着しますが、ゆとりがあるので内側につけるタイプのプロテクターもOK。裾の部分はブーツインできるように少し狭まったテーパードシルエットです。
ムーブオフロードグローブメイン生地生地は切り返しの多い凝った設計になっていて、メイン素材は強度に優れていますが、ストレッチ性を追加すれば強度が落ちるので有していません。

その代わり足の付け根の関節部分と、腿の裏側から足首までストレッチ素材を採用しています。足つきの悪いVストローム800DE試乗時も快適。

バイクと接するお尻と膝の内側部分にはプロトコアレザーがパンチングされて貼られており、摩耗しにくくバイクとのフィット感があります。

裏生地は給水速乾性に優れたポリエステルのメッシュ素材を採用していて、パンチングされたプロトコアレザーや、可動部のストレッチ生地は風を通すこともあり、汗をかいても乾きやすく涼しい印象でした。
腰の部分には取り外し可能なパットがついていますが、腰回りもシルエットに余裕があるので、インナーパンツを履いて外してしまっても良いでしょう。
ガチガチのオフロード装備で走る方はオフロードジャージもパンツインして使うと思いますが、ウエスト周りにはずれないように滑り止めもついています。

ちなみにプロトコアレザーを使っているってことはメンテナンスが面倒なのでは?と思うかもしれませんが、公式に確認したところ、洗濯機を使ってOKとの事でした。実際に洗濯してみましたが、特に問題なし。ただ本体は乾きやすいものの、プロトコアレザー部分に関しては水分が残りやすいので、しっかり乾かす事をお勧めします。
K5361 ムーブオフロードグローブ
個人的に「待ってました!」と一番思ったのがこのムーブオフロードグローブです。カラーは4色、サイズはS~XLまで。お値段は8800円です。
僕は普段SかMサイズのグローブを使っていますが、今回はMサイズを着用してみました。親指以外の指先は多少あまるものの、サイズ感的にはバッチリ。
僕がこのグローブを待っていた!と感じた理由は特殊なんですが、クシタニのグローブは操作性と防御力を両立させるために少し厚めの革か人工皮革を手のひら側に採用しています。バイクの操作をするにはベストバランスと言える設計なのですが、手のひら側の革が厚いと、アクションカムが操作しにくいというデメリットがあります。

ムーブオフロードグローブは手のひら側に人工皮革を採用していて、ハンドルと接する部分には補強の革が追加されています。アクションカム操作時もボタンを押したことが感じやすく最高。

手の甲側はシリコン製のナックルプロテクターがついています。

モトクロス用のグローブなのでスタンディング時に手首に負担がかからないように、ショート丈にしつつ、切れ込みを入れることで干渉を避けています。

親指部分は粗目のメッシュ素材ですが、甲側全体も風を通す素材なので蒸れにくく、強度に優れた手のひら側の人工皮革はもちろん、甲側も破れにくい素材を採用しているので、オフロードなどで激しく使う事も想定されています。
速乾性にも優れており、Vストローム800試乗後に汗だくになったので、洗濯しましたが、半日かからず乾きました。この時期はグローブも洗濯することが多いので嬉しいポイントです。
更にジャージのバリエーションに期待したい!
オフロードジャージの潮流として、蛍光色などを使った派手なグラフィックと、街着でも違和感のないようなグラフィックに二分化されているように感じます。
クシタニのグラフィックはその中間といったところのように感じましたが、派手なグラフィックやシンプルな製品も欲しい!
クシタニはオフロードコースも開業しているので、今後さらなるバリエーションの追加に期待したいところです。