ビクトルと楠本に聞く、クシタニオフロードウエア

今年25年ぶりにオフロードウエア市場に参入したクシタニは、今季D.I.D 全日本モトクロス選手権2023シリーズのIA2クラスにAutobrothersから参戦しているビクトル・アロンソと、TEAM YAMAMOTOよりレディースクラスに参戦している楠本菜月の2名をサポートしている。今回はクシタニのムーブオフロードジャージ/パンツの性能について、その2名のライダーの率直な意見を聞いた。

まず、サイズ展開がジャージ、パンツともS・M・L・XL・XXLと5種類ある中で、身長180cmのビクトルはパンツはSかM、そしてジャージはLサイズを着用していると言う。上下ともタイトに着ることを好むようだが、ジャージに関してはビッグサイズでもあまり気にならないそう。ただ、もう少し小さめのサイズも着てみたいとの要望は出していると補足していた。

対して身長168cmの楠本は上下ともにSサイズ。Mサイズも試してみたようだが、タイトめの方が着心地よく感じるためSサイズを選んだとのこと。ただ、女性の中では身長が高めの楠本曰く、

「女性ならまずSサイズで大丈夫」

だそう。近年の傾向としてこの2人のようにオフロードウエアをタイトに着るライダーが増えているが、大柄な男性でも女性でもSサイズを心地よく着られることから、ムーブオフロードジャージ/パンツのフレキシブルさが伺える。

 

性能に関して2人が口を揃えて話すのが「頑丈さ」である。特に、膝や股の内側の革部分は、ビクトル曰く「どんなに擦っても、バイクを膝や腿でしっかり固定しても絶対に破れない」、楠本によると「ほかのメーカーのパンツは膝の部分が破れやすいけど、クシタニのものは他のどれよりもその部分の耐久力が高い」とのこと。

長らくロードレース用レザースーツをはじめとする革製品を作ってきただけに、耐久性のあるレザーはクシタニの十八番だ。ムーブオフロードパンツには、そんなクシタニの技術が詰まったレーシングスーツ用の革素材をそのまま使用しており、分厚く破れにくいながら、柔らかさも兼ね備えている。

また、ビクトルにオフロードウエアに関して最も重要視することを尋ねると「フレキシブルさ、そして通気性だ。モトクロスはとてもハードで汗をたくさんかくし、日本の湿度の高い気候だと尚更だからね」との答えが返ってきた。

ビクトルはこの2点について、「クシタニはオフロードブランドとしては新しいからまだ改善の余地はあるかもしれないけれど、僕は満足しているよ。特に通気性に関しては、他のブランドと遜色ないくらいだし、頑丈さとのバランスも良い」と話す。楠本も「特にジャージは通気性が良くて、夏のレース中でも快適」とのことだ。

なお、ビクトルと楠本は11月11〜12日にD.I.D 全日本モトクロス選手権最終戦を控えている。会場は宮城県のスポーツランドSUGO。特にビクトルは現在IA2クラスランキングトップで、年間チャンピオンの最有力候補だ。レザーを効果的に用いて高めた耐久性と通気性を両立する、クシタニのムーブオフロードジャージ/パンツ。このウエアを身に纏い全日本モトクロス選手権を戦う2人の走りに注目したい。

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