クシタニ防寒グローブの選び方を解説します。2023秋冬版

どうも、アイキョウです。今日はクシタニの冬用グローブ4双を全て紹介します。

クシタニはバイク用品メーカー中ではハイブランドですが、グローブはバイクの操作に直結するので品質や操作性をチェックするには最適。

更にジャケットに比べると安いので手を出しやすいと思います。

今回は4双それぞれのディテールだけでなく、最後には選び方をお伝えしたいと思います。

アウトドライアドマイヤーグローブ

アウトドライアドマイヤーグローブ
アウトドライアドマイヤーグローブ
  • 品番:K-5595
  • 商品名:アウトドライアドマイヤーグローブ
  • 価格:27500円
  • サイズ;M・L・LL・XL
  • カラー:ブラック・ブラック/ブラウン

今回紹介する中で唯一防水機能を備えているのがこちら。商品名にもなっている「アウトドライ」は防水透湿フィルムの事で、表地にピッタリと張り付けることで内側に水を通さない仕組みとなっています。

ホームページには耐水圧などの記載はありませんが、モンベルやコロンビアなどのアウトドアメーカーの製品にも採用される信頼できる素材の一つです。

透湿性も備えているので、蒸れにくいですが汗をかきやすい手のひら側の内装には吸湿速乾素材を採用しています。

逆に風の当たる甲側には表地と裏地の間に中綿、裏地にはフリース素材が採用することで手を入れた瞬間からポカポカと暖かさを感じます。

メイン素材には硬く強度に優れる牛革が使われているので、使うたびに徐々に手に馴染みますが、使い始めから困らないように指のマチ部分にはストレッチ素材、根元の部分にはシャーリングを採用して操作性を向上しています。

防御力は甲部分に柔らかいポリウレタン素材のナックルガード、手のひら側には樹脂製のスライダーを備え、摩耗しやすい指の付け根部分には補強も入っています。

手首部分位はマジックテープで調整できるようになっていますが、手首と入れ口の部分にそれぞれ備えているので、温かい空気を逃さず風の侵入を防ぐことが可能です。

スマホタッチには人差し指と親指が対応しています。

GPゼストウインターグローブ

GPゼストウインターグローブ
GPゼストウインターグローブ
  • 品番:K-5597
  • 商品名:GPゼストウインターグローブ
  • 価格:20900円
  • サイズ:S・M・L・LL・XL
  • カラー:ブラック・ブラック/レッド・ブラック/グレー

操作性と防御力をバランスさせたグローブがGPゼストウインターグローブです。

主素材には厚く強度に優れる牛革を採用していますが、手首の部分をストレッチナイロンに切り替えていたり、ナックルガードは左右に分割しつつ浮かせています。

ナックルガードがついていると、指を曲げた時につっぱる感じがありますが、フローティングさせることで指を曲げた時に一緒にナックルガードが浮くのでツッパリ感を緩和してくれます。

各指の部分には補強のレザーが貼られていますがクッションがサンドされていて、万が一の際に衝撃から指を守ります。

手のひら側は摩耗しやすい指の付け根に補強素材を入れつつ、格子状パターンにすることでグリップ性能をアップ。

更に小指球のあたりにも補強を入れつつ、クッションをサンドしてハンドルの振動から守ります。

手首の部分は二重にアジャスターがついていますが、こちらにもしっかりとクッションがサンドされていて硬い牛革ではありますが、装着すると守られている感じがします。

保温性に関しては、中綿に保温効果の高いシンサレート、甲側にはフリース、手のひら側は起毛処理されています。そのためゼストウインターグローブと比べると一段階保温性が高いように感じます。

スマホタッチは人差し指と親指が対応しています。

手をしっかり守る防御力・運動性・そして保温性能を高い次元で兼ね備えた一双と言えるでしょう。

 

ヴァーシティウインターグローブ

ヴァーシティウインターグローブ
ヴァーシティウインターグローブ
  • 品番:K-5596
  • 商品名:ヴァーシティウインターグローブ
  • 価格:20900円
  • サイズ:S・M・L・LL・XL
  • カラー:ブラック・ブラック/レッド

デザインの違いはあれど、GPゼストウインターグローブと設計思想自体が近いグローブです。

比べるとGPゼストウインターグローブは見ため的にカジュアルな印象が強く、ヴァーシティウインターグローブはスポーティーに寄せています。

その象徴ともいえるのが甲側のカーボン製ナックルガードでしょう。カーボンは見た目にもスポーティーな印象を強めますし、GPゼストウインターグローブ同様にフローティングさせることでツッパリ感を軽減します。

指の部分は外縫いを採用することで指に縫い目があたりにくく、指先のストレスを軽減していますが、使ってみた感じでは内縫いのGPゼストウインターグローブもストレスを感じませんでした。

その他指先、手首、手のひらのクッションの位置などが微妙に異なりますが、この2双に関してはいずれも防御力と運動性能のバランスの良いモデルなので、見た目で好きな方を選んでも後悔しないでしょう。

 

レイヴンウインターグローブ

レイヴンウインターグローブ
レイヴンウインターグローブ
  • 品番:K-5598
  • 商品名:レイヴンウインターグローブ
  • 価格:1万2100円
  • サイズ:S・M・L・LL・XL
  • カラー:ブラック・ネイビー・グレー

他の3双がレザーを主素材にしているのに対して、杢調のストレッチ素材を採用することでカジュアルな雰囲気が強いのがレイヴンウインターグローブです。

冬用グローブなので、ストレッチ素材の内側には防風フィルムが貼られていて、風を通すことはありません。

手のひら側には人工皮革を採用しており、他のグローブと違って使い始めから操作感は柔らかめ。合成皮革と違って加水分解の心配はありません。

ナックルガードはソフト素材が採用されており、カジュアルな雰囲気を崩さないように内側には埋め込まれていますが、クッション性のある素材なのでツッパリ感は少なめです。

手のひら側には随所にゴートスキンの補強が入っていますが、手首には振動を軽減するためのクッションとスライダーも用意されています。

グリップ性を向上させるための格子状の補強と人差し指、親指のスマホタッチ機能は他のグローブ同様ですが、こちらは手のひら側の裏地にもフリースを採用しています。

起毛と比べると多少毛足が長いのでタッチに微妙な差が発生します。この辺りは好みがわかれるところでしょう。より繊細なタッチが好みという方は起毛を採用したグローブの方がマッチします。

また他のグローブに比べて手首の部分が少し短めなのも特徴です。しっかり手首まで保温したいという人は他の3双の方がお勧めです。

4双の選び方はどうしたらいい?

防水モデルはアウトドライアドマイヤーグローブのみ、ショート丈が欲しければレイヴンウインターグローブのみとなりますので、防水モデルが欲しいという人やショート丈が欲しい人は一択となります。

暖かさで選びたい場合、店舗での試着はレイヴンウインターグローブが一番暖かく感じるでしょう。手のひら側にもフリースを採用しているので手を入れた瞬間から暖かく感じるはず。

ただ走行しているうちに冷たい風でグローブ自体が冷えます。レイヴンウインターグローブは表地・フィルム・裏地の3層ですが、GPゼストウインターグローブやヴァーシティウインターグローブの場合には表地・フィルム・中綿・裏地の4層になっているので、冷気を伝えいにくい傾向があります。

そのため長時間のツーリングではGPゼストウインターグローブかヴァーシティウインターグローブの方が向いていると言えるでしょう。

防御力という面ではレザーを採用した3双のいずれかが良いと思いますが、その中でも一双と言われれば、やっぱりカーボン製のナックルガードを採用したヴァーシティウインターグローブという事になるでしょう。

どれを選んだらわからない!アイキョウさんならどれを選びますか?と問われればGPゼストウインターグローブを推します。4双の中では防御力・保温力・運動性能のバランスが良く非の打ちどころがないグローブです。

 

 

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