技術的には永遠の中級ライダーがトリッカーで挑む
ハイクオリティなライディングギアをラインナップする老舗メーカー・KUSHITANI(クシタニ)が、プロデュースするオフロードコース『ONTAKE EXPLORER PARK』(オンタケエクスプローラーパーク・以下=OEP)をオープンさせたのは6月13日のこと。オフロード好きな人はもう走った人もいるだろう。
ただビギナーにとってオフロードを走るということはハードルが高いことと考える人が多いかもしれない。しかも『オフロードコース』という限られた空間だと「いわゆる競技専用車で、テクニックのあるライダーが楽しむための場所」だと思ってしまう人もいるだろう。
オン/オフ問わず、自称永遠の中級ライダーである僕(タンデムスタイル現編集長・吉田=通称:変臭長)も、オフロードに関しては「ハードルが高い」と考えていた一人。ロケでオフロードバイクに乗り、ダートを走ることもある。だが、基本はいわゆるフラットダートで、インプレッション自体はライターさんに任せてきた。フラットダート以外のセクションは転倒のリスクが高いため、入らないようにしていたのだ。
ところがロケを見ているうちに「あそこまで速く走れなくても、自分でオフロードを走ってみたい」と思うようになり、ヤマハ・セロー250を購入。コースに走りに行ったり、レースにも出たりするようになった。ただしレースと言っても誰かと速さを競うのではなく、マイペースで走るのが僕流のオフロードの楽しみ方だ。そんな僕がOEPにレンタルバイクとして用意されているヤマハ・トリッカーで挑んだ。結論としては十分楽しんで走ることができた。
OEPはスキー場のゲレンデを活用し、いくつものコースに分岐。それらは『★』で難易度を表記されている。『★』の数が増えれば増えるほど、難易度が上がっていく。OEPの説明では『★〜★★★』まではトレールバイクやアドベンチャーツアラーでも走破できるとなっている。もちろん技術があればトレールバイクやアドベンチャーツアラーでも『★★★★〜★★★★★』もクリアできるもしれないし、技術がなければ競技専用車に乗っても『★★★』を走り切れないかもしれない。
ただ永遠の中級+トリッカーでも『★★★』までは転倒することなく、走り回ることができた。『★★★★』にもチャレンジしてみたが、進入してすぐの急な登り坂がマディで、リヤタイヤがハマってアクセルを開けてもグリップせずに空転…。なんとかトリッカーを倒して、グリップのいいところまでひっぱり出して『★★★』にエスケープしたが…。
OEPを走るには走行料3,000円になるが、1日思う存分ダートを走り回れることを考えれば高くない価格設定だ。林道は無料だけれど、そこに行くまでに時間がかかったり、中には距離が短いことも多々ある。走れるOEPなら集中してダートを、かつさまざまなシチュエーションを走れるので、テクニックを磨くのにもうってつけ。
オフロード系バイクを持っていなくても、レンタルバイクが用意されているので(詳細は別途アップする)、これからオフロードを始めてみたいと考えている人にはぜひ、OEPに足を運ぶことをオススメしたい。



“ONTAKE EXPLORER PARK” 概要
住所:長野県木曽郡王滝村3162
電話番号:0264-48-2240
営業時間:9時~16時
定休日:水曜日・木曜日 ※貸切は全日受付
走行料:3,000円(子ども2,000円)