
2025年から、いよいよ最高峰クラス「MotoGP」に参戦を開始する小椋藍。1月14日には、MotoGP参戦チームの先陣を切って、チームの本拠地であるアメリカ・ノースカロライナ州シャーロットで2025年シーズンの体制発表会が行なわれました。
発表会では、ニューマシンのカラーリングとともに、小椋が着用するクシタニレザーのニューカラーもお披露目。新しいカラーは、トラックハウスレーシングのテーマカラーであるブルー×ブラック×蛍光イエローをベースとしています。

トラックハウスレーシングが参戦するNASCARチームとの合同発表会で、トラックハウスレーシングアプリリアのラウル・フェルナンデスとともに出席した小椋藍のコメントも届きました。
シーズンオフは有意義に過ごせました。トレーニングする時間もあったし、リラックスも出来た。今はシーズンスタートが待ちきれない感じです。バイクもまわりのスタッフも、何もかもが初めての体験で、初テストが待ちきれないですね。
去年の最終戦後のテストは、冬の間に何をやればいいのか、判断するのにすごく役に立ちました。シーズン前にはトータルで8日、テストがありますけど、結構ありますよね。開幕前にしっかりテストをして、開幕戦のタイGPが待ちきれないです。
テストでは、MotoGPバイクがどういうものなのかをしっかり学んで前に進むのが重要だと思います。シーズンに入ったら、ベストルーキーとか、TOP10入りとかすべて関係なく、すべてのレース、すべてのセッションで全力を出せるようにしたい。全力を尽くせば、結果は後からついてくるものだと思います。(小椋藍)

その、トラックハウスレーシングアプリリアを率いるチームマネージャー、ダビデ・ブリビオのコメントも届いています。
新シーズンへの準備に忙しい時期だったね。でも、新しいシーズンに向けてエキサイティングな気分です。今シーズンは完全にニューマシンになって、いろいろなものが新しくなるから、アプリリアと協力してバイクを作っていって、チーム2年目のラウル、Moto2ワールドチャンピンのアイ・オグラと、ふたりの才能あるライダーでシーズンを戦うのが楽しみだね。
アイは最終戦後にバルセロナで1日テストをしたけど、あれは完全にMotoGPバイクに慣れるための日だった。シーズン前テストと、開幕して何レースかを戦って、アイはMotoGPライダーとしてフィジカルで何が必要か、どんなライディングをしたらいいのか、理解するんじゃないかな。ラウルは25年モデルの新しいスペックの一部に触れることができたし、ふたりにとってポジティブなテストだったと思うよ。
早く25年モデルのマシンで走り出したいし、25年のアプリリアは、チャンピオンのホルヘ・マルティンもいる、すごくいいラインアップだと思う。アイに関しては、私もルーキーの初年度を何度か担当したことがあるけれど、まずはMotoGPバイクがどんなものなのかを学ぶこと、それに経験を積んでいくこと、それに失敗することが大事なシーズンになると思う。
ライダーはみんなプレッシャーがあって、アイもきっとプレッシャーを感じているだろうけれど、我々はそんな高望みをしているわけではない。時間が必要だし、情熱的に取り組んで、我々もアイが強いMotoGPライダーになれるよう、できるかぎり彼をサポートしていくよ。(ダビデ・ブリビオ)

プレシーズンテストは、2月5~7日にマレーシア・セパンサーキットで開催され、ルーキーライダーである小椋は、それに先駆けて1月31~2月2日に行なわれるシェイクダウンデーから参加することができます。ニューマシンのカラーリングも、開幕戦に合わせて一新される予定なのだそうです。