洗える革でつくられたバイク用パンツ エクスプローラージーンズの魅力

水をはじいて、洗えて、伸びる

レザーの常識を覆すライダースパンツ

ジャケットやブーツなど、革とバイクとは切っても切れない関係にあり、実際に愛用者も多い。しかし、ことパンツとなると……少しハードルが上がると感じるライダーも多いのではないだろうか?革ジャンまでならカジュアルに着こなせても、革パンを合わせるとやはりハードな印象は否めない。そこでクシタニがリリースする「エクスプローラージーンズ」はいかがだろう? “ジーンズ”とは名ばかりで、じつは“ジーンズ風レザーパンツ”だというエクスプローラージーンズはデニムとレザー、それぞれの良いトコ取りをした逸品なのである。
レザーのメリットといえば、ファッション性の高さに加え、安全性が挙げられる。引き裂き耐性の強さは、万が一の転倒からライダーをしっかりと守ってくれる頼もしい味方。さまざまな分野で技術が進歩しているなかで、今なお「レーシングスーツ=レザー」という現状をみても、その安全性の高さがよくわかる。
しかし、安全性の高さはわかっていても、革パンまでは……と躊躇してしまうライダーが多いこともまた事実だろう。ジャケットならまだしも、パンツにもレザーを合わせるとなると、ハードボイルドなイメージがあまりにも強くなりすぎるのだ。
そこで、革が持つ安全性を一人でも多くのライダーに提供したいと考えるクシタニが開発したのが「エクスプローラージーンズ」である。一見するとスタンダードなジーンズに見えるのだが、じつはステア牛革を使ったれっきとした革パンなのだ。
その風合いのポイントは特殊な製法にある。
「なめしの工程の途中で、細かな凹凸のある金型を革に型押しします。そして凸の部分だけをバフ掛けするのです。さらにその後、“水戻し”といって水でふやかすことで凹んだ部分が元に戻り、バフ掛けによって削れた凸部分と凹凸が逆転するのです」
これによってバフ掛けしたヌバック(細かな起毛加工)が凹み部分になり、銀面(なめしたままのきめ細かな皮革表皮)が上に出てくる。これがジーンズに見える独特の風合いを生み出すのだ。
また、この製法は風合いを生むだけでなく、銀面が上にくることによって十分な摩耗強度も担保されており、万が一の転倒時でも安心というわけだ。
「いくらデニム風に見せられても、革が持つ強度が損なわれたら意味がないですからね。革パンが持つメリット……強度はもちろん、シートグリップやニーグリップの強さなどはそのままに、いかにハードなビジュアルイメージを軽減するかが考えられています」
さらに一般的な革製品では考えられないような、さまざまな特徴を持つ革を数多く独自生産するクシタニならではの技術が、当然ながらエクスプローラージーンズにも採用されている。
以下にその特徴を紹介しよう。
普段履くジーパンのように心地よくストレッチするエクスプローラージーンズの革
心地よいストレッチ性能
「心地よいストレッチ性能」革製品はその性質上、ジャストサイズで着るとどうしても突っ張る部分が出てくるものだが、エクスプローラージーンズはスキニーパンツを思わせるほどのストレッチ性能を実現。これは革が本来伸びる方向に合わせて忠実に縫製を行なっているからであり、パンツだけでなくジャケットなど、同社の革製品すべてに通じる特徴。身体の動きに違和感なく馴染み、心地よい履き心地となっている。
水に弱いというレザーの常識を覆す。雨をはじく革
驚異の撥水性能
「クシタニ製品のなかではレインウェアの次に雨に強い」と櫛谷広報担当が断言するほどの撥水能力も大きな特徴。工程のなかでフッ素を革に強力に吸着させることで、驚くほどの撥水性を持っている。カジュアルな見た目だが、じつは全天候型のツアラーパンツなのだ。
洗濯機で洗うことができ、清潔に保つことのできるレザーパンツ
洗濯機でガシガシ洗える
エクスプローラージーンズは革にも関わらず、洗濯機で洗うことができる。これまでメンテナンスが面倒だからと革製品を敬遠していた人にもおすすめできるのだ。ちなみに、陰干しして乾いたあとに少し乾燥機にかけることで撥水性が戻るとのこと。
レザーでありながら軽量で動きやすい、最高のバイク用パンツ
長時間履いても苦にならない軽さ
革パンといえば重たいイメージがあるが、エクスプローラージーンズはとても軽い。クシタニ製品はその多くが重量にこだわって作られているのだが、その中でもさらに軽いというから驚きだ。
以上がエクスプローラージーンズがすべてのライダーにおすすめできる理由である。
©BIKEBROS
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