MotoGP™第13戦オーストリアGP/Moto2™小椋藍選手が今季2勝目&チャントラ選手2位。チームアジア、ワン・ツーの快挙

8月21日、MotoGP™第13戦オーストリアGPの決勝レースがオーストリアのレッドブル・リンクで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手は優勝を飾り、ソムキアット・チャントラ選手は2位表彰台を獲得。Idemitsu Honda Team Asiaの二人のライダーがワン・ツーフィニッシュを果たしました。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、マリオ・アジ選手は24位でした。

オーストリアGPは小椋選手がMoto2™クラスに昇格した昨年2021年、クラスで初めて表彰台を獲得したグランプリです。ただ、昨年の大会以降に2コーナーにシケインが設けられたためレッドブル・リンクは新しいレイアウトとなり、その攻略が求められました。

■Moto2™クラス(25周)

そんなオーストリアGPでは、初日をチャントラ選手が総合1番手、小椋選手が総合2番手で終えると、予選では小椋選手が今季2度目となるポールポジションを獲得。チャントラ選手が2列目5番手を獲得します。

迎えた決勝レースでは、ポールポジションスタートの小椋選手が序盤からレースをリード。チャントラ選手も3番手に浮上しました。小椋選手は2周目にアロンソ・ロペス選手(CAG Speed Up)にかわされ2番手に後退するも、4周目にトップを奪還。さらにチャントラ選手がロペス選手をパスして2番手に浮上し、チームアジアの二人がレースをリードする形となりました。

レース中盤には3番手のチェレスティーノ・ヴィエッティ選手が接近。しかしチャントラ選手の背後に迫った残り9周の3コーナーで転倒し、表彰台争いから脱落することになりました。ヴィエッティ選手が転倒を喫したことで3番手は5秒以上後方を走るライダーとなり、トップの小椋選手と2番手のチャントラ選手はポジションを堅守します。

迎えた最終ラップは、チームメイト同士のトップ争いが繰り広げられました。9コーナーでチャントラ選手が小椋選手の前に出ようとするも、10コーナーで小椋選手がポジションを奪還。トップでチェッカーを受けました。小椋選手は今季2勝目を挙げています。チャントラ選手は0.173秒差の2位を獲得。チームとして初となるワン・ツーフィニッシュを果たしました。オーストリアGPを終え、小椋選手はチャンピオンシップでランキングトップに浮上しています。

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「僕にとっては完璧な一日でした。この勝利をとても嬉しく思います。レースではペースも良く、ほとんどの周回をトップで走ったにもかかわらず、安心できるレースとは言えませんでした。ソムキアットが後ろにいて、僕をプッシュしてきました。彼は最終ラップで僕に仕掛けてきたけれど、上手く交わして1位でゴールしました。CEV時代からずっと一緒に走ってきているので、彼が仕掛けてくることは分かっていました。しかし、僕にとってはポイントリーダーになることよりも、今日、勝利することのほうが重要でした。そして今それを叶えました!」

小椋選手(#79)はほとんどの周回数をリードして優勝を飾った

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今日の2位表彰台獲得は本当に嬉しいです。自分の最大限の力を発揮することができました。このレースを楽しむことができたのは、完璧なマシンを用意してくれたチームのサポートのおかげです。チームのみんなに感謝の言葉を述べたいです。周回を重ねながら、前にいる藍を捉えようと試みました。あともう少しというところで、毎回ミスをしてしまい、また追い上げをしなければなりませんでした。最終ラップでは、かなり接近することができたので、オーバーテイクを試みましたがワイドに膨らんでしまい、藍にオーバーテイクされてしまいました。2台揃って表彰台に上ったことは素晴らしいことです。アルゼンチンではすでに2人そろって表彰台には上がっていますが、1位と2位の表彰台獲得はまた格別なものです!」

最終ラップに小椋選手(#79)に挑んだチャントラ選手(#35)
Idemitsu Honda Team Asiaとしてワン・ツーフィニッシュを達成

■Moto3™クラス(23周)

予選で9列目25番グリッドを獲得したアジ選手は、決勝レースで後方でのレースとなり、24位でゴールしています。

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「全体的には厳しい週末ではありましたが、データを見る限り着実に進歩していました。フリー走行から、多くのポジティブなことを得ることができました。結果を伴っていませんが、チームも僕も、次戦ミザノ(第14戦サンマリノGP)に向けてはモチベーションをキープして、初日から良い結果を残していきたいと思います」

オーストリアGPはアジ選手(#64)にとって厳しい週末となった

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
マリオ・アジ 選手

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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