小椋選手、チャントラ選手ともに転倒リタイア。小椋選手は最終戦でタイトル獲得に挑む|MotoGP™第19戦マレーシアGP

10月23日、MotoGP™第19戦マレーシアGPの決勝レースがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手とソムキアット・チャントラ選手は転倒リタイアとなりました。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、マリオ・アジ選手は21位でゴールしています。

3年ぶりの開催となったマレーシアGPは、Moto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asia、Moto3™クラスのHonda Team Asia、それぞれのライダーにとって厳しい結果で終える週末となりました。

■Moto2™クラス(18周)

予選では小椋選手がポールポジションを獲得。チャントラ選手は7番手となりました。小椋選手はこのマレーシアGPをランキングトップで迎えており、ランキング2番手のアウグスト・フェルナンデス選手(Red Bull KTM Ajo)とは3.5ポイント差で、タイトル獲得がかかるレースとなりました。

スタート後、トニー・アルボリーノ選手(Elf Marc VDS Racing Team)がトップで1コーナーに入り、小椋選手は2番手に続きます。チャントラ選手は7番手からのスタート。しかし、1周目の2コーナーで転倒。転倒したチャントラ選手に後方のライダーが接触する非常に危険なクラッシュでしたが、チャントラ選手は自走でピットに戻りました。

小椋選手は、トップのアルボリーノ選手から約1秒後方、3番手のライダーに約2秒の差をつけており、単独で2番手を走行する状況。5周目の時点で、小椋選手とタイトルを争うフェルナンデス選手は6番手につけていました。

レース中盤の8周目に入るころ、小椋選手が少しずつトップのアルボリーノ選手との差を詰めていきます。一時1秒ほどあった差は、11周目には0.5秒を切るまでになりました。そしてついに13周目の1コーナーでアルボリーノ選手をパスし、トップに浮上。しかし14周目1コーナーのブレーキングでバランスを崩し、オーバーラン。再び2番手に後退します。

2番手の小椋選手は迎えた最終ラップ、9コーナーでアルボリーノ選手のインサイドに飛び込みました。しかしその瞬間、フロントタイヤが切れ込み、転倒。小椋選手はレースに戻ることができず、リタイアとなりました。

一方、6番手を走行していたフェルナンデス選手は前のライダーとの差を縮めており、残り4周からジェイク・ディクソン選手(Inde GASGAS Aspar Team)との激しい5番手争いを繰り広げます。最終ラップ、この5番手争いはマヌエル・ゴンザレス選手(Yamaha VR46 Master Camp Team)を含む3人の争いになり、フェルナンデス選手は最終的に4位でゴールしています。

この結果、チャンピオンシップではフェルナンデス選手がランキングトップに浮上。小椋選手はランキング2番手となりました。二人の差は9.5ポイントで、最終戦のバレンシアGPで2022年シーズンのチャンピオンが決定します。

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「僕はレースに勝利するため戦いました。しかし今回は残念ながら転倒してしまいました。2位でゴールすることは、バレンシアに向けてチャンピオンシップでアドバンテージを築くには十分では無いと考えたので、ここで勝利する必要がありました。最後には、転倒してしまいましたが、それもレースです。予期せぬことも起こってしまいます。今は、バレンシアで勝つことに集中しなければなりません。チャンピオンシップはまだ終わっていません。今日起きたことはもう過去のことです。未来に焦点を合わせ、ベストを尽くすのみです」

小椋選手(#79)最終ラップにアルボリーノ選手(#14)を抜こうとするも、転倒を喫した

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「7番手スタートから4番手で1コーナーを抜けるという好スタートを切った直後、2コーナーで転倒してしまいました。僕の前のライダーが少し早めにブレーキングして、そして後ろからは誰かが僕に接触して、僕のバイクはコントロールを失いました。セパンでは良い成績を残せると思っていたのでこの結果はとても残念です。幸いにも怪我はありません。最終戦のバレンシアのレースに向けて準備を始めます」

1周目に転倒したチャントラ選手。怪我がなかったことは本当に幸いだった

■Moto3™クラス(17周)

アジ選手は予選で29番手となり、10列目から決勝レースをスタート。後方でのレースとなり、前のライダーの転倒もあって21位でゴールしています。

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「タフな日でした。タイヤの温度が異常に高く、苦戦しました。この週末では単独走行をして多くのことを学びました。チームも僕も、このレースをポジティブにとらえようとしています。たとえ苦戦していても、あきらめません。バレンシアに向けて立ち止まらず進み続けます」

アジ選手(#64)は厳しいレースを21位で終えた

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
マリオ・アジ 選手

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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