MotoGP™第17戦タイGP/激しい雨により赤旗終了となったMoto2™レース。小椋藍選手は6位で終える

10月2日、MotoGP™第17戦タイGPの決勝レースがタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手は6位、ポールポジションからスタートしたソムキアット・チャントラ選手は転倒リタイアとなりました。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、マリオ・アジ選手は21位でゴールしています。

3年ぶりに開催されたタイGPは、アラゴンGP、日本GPに続く3連戦。特にMoto2™クラスの決勝レースでは、スタート直前に雨が降り、その後、激しい雨に見舞われてレースが赤旗終了となるなど、天候に翻弄されました。

■Moto2™クラス(8周)

予選では母国グランプリに挑むチャントラ選手がポールポジションを獲得。自身初、タイ人ライダーとしても初のポールポジションを獲得するという快挙を成し遂げました。小椋選手は3番手を獲得し、Idemitsu Honda Team Asiaの二人はフロントロウから決勝レースを迎えました。

チャントラ選手は予選でポールポジション、小椋選手は3番手を獲得
Idemitsu Honda Team Asiaのライダー二人がフロントロウに並んだ

Moto2™の決勝レース直前、雨が降り始めたことでウエットレースが宣言されて周回数は24周から16周となります。このため、タイヤ交換などグリッド上でウエットレースに向けたバイクの準備が行われました。

こうした難しいコンディションでレースはスタート。ポールポジションスタートのチャントラ選手は1周目にトップに立ちます。水しぶきを上げながらトップを走っていたチャントラ選手。しかし2周目の4コーナーで転倒を喫し、惜しくもリタイアとなりました。一方、小椋選手は6番手をキープしていました。

9周目、雨によるコースコンディションの悪化により赤旗が提示され、レースは一時中断となります。約30分の中断ののちレース再開に向けサイティングラップが行われましたが、ここで再び雨が強くなり、こうしたコンディションのためにレースは再開されないことが発表されました。周回数の3分の2を満たしていないため、各ライダーにはハーフポイントが付与されています。小椋選手は6位となって5ポイントを獲得しました。

チャンピオンシップとしては、ランキングトップのアウグスト・フェルナンデス選手(Red Bull KTM Ajo)が7位で4.5ポイントを獲得したため、ランキング2番手の小椋選手はフェルナンデス選手とのポイント差を1.5ポイントとしました。

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「ドライコンディションでのレースを期待していましたが、残念ながらスタート直前になって雨が降りはじめました。そして雨は瞬く間に激しくなりました。1度目の赤旗が出る前はバイクに乗るだけで精一杯でした。再スタートした後、2度目の赤旗によりレースは終了となりました。残念ではありますが、今日のような状況下で完走してポイントを獲得できたことを嬉しく思います。今は次戦のフィリップアイランド(オーストラリアGP)について考えるだけです」

激しい雨のレースとなるも、小椋選手(#79)は堅実に6位でタイGPを終えている

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「僕はこの週末、毎日ハードワークをこなしてきました。予選では初のポールポジションを獲得し、今朝のウォームアップでもトップタイムを計時しました。スタート直前に降り出した雨のために、セッティングを素早く変更する必要がありました。レースが始まると、僕は序盤からハードにプッシュするつもりでした。しかし、2周目にプッシュしすぎたのか、転倒してしまいました。もちろん、みんなを魅了するようなレースを披露できなかったことは残念ですが、全体としては満足しています。そして何より、今週末にサポートいただけた全てのファンの方に感謝を述べたいと思います」

難しいコンディションでスタートしたチャントラ選手(#35)はトップ走行中に転倒

■Moto3™クラス(22周)

アジ選手は予選で29番手となり、10列目から決勝レースに挑みました。Moto2™クラスの前に行われたMoto3™クラスの決勝レースはドライコンディション。アジ選手はサードグループで周回を重ね、予選順位から8つポジションを上げて21位でゴールしています。

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「29番グリッドからのスタートとなった今週末は苦戦を強いられましたので、今日のレース結果を、チームも僕もポジティブに捉えています。レースは楽しくもあり、チャレンジングなものでした。僕が遜色なくグループの中で戦うことを見ていただけたと思います。残念ながら、他のライダーによる転倒の影響により、第2グループに追いつくことができませんでした。今週末は多くのことを学びました。オーストラリアでは、自分が更に成長していることを期待しています」

唯一ドライコンディションでのレースとなったMoto3クラスで、アジ選手(#64)は21位でゴール

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
マリオ・アジ 選手

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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