アクティブセーフティの哲学に基づいたレース兼ツーリング用のプロテクター

ともすればCE規格のレベル1とか2といった基準値を目安に選びがちなプロテクター。確かに耐衝撃吸収性能だけを見るとレベル2の方が高いのだが、それと引き換えに体の動かしすさやフィット性など、操縦するうえで決して軽視することができない部分が犠牲になることもある。長年に渡り多くのレーシングライダーをサポートしてきたクシタニでは、〝アクティブセーフティ〟と称し、ライダーの運動性をおろそかにすることなく、数値では表せないフィット性や使い勝手に優れたプロテクター作りをモットーとしている。

「ネオレーシングブレストパッド」はそんな思想が色濃く反映されたCE規格レベル1の胸部プロテクターで、強度と通気性に優れたハニカム形状のポリウレタンフォームを素材に採用。併用が推奨されている「ネオレーシングバックプロテクター」も、二種類の樹脂素材から成るフレキシブルインパクトプロテクターとハニカム形状のポリウレタンフォームを採用。いずれも柔軟性が高いうえにペラペラグニャグニャとした安っぽさやゴツゴツした不快な感触は微塵も感じさせない、しっとりとした装着感で、これなら前傾度の強いバイクでのサーキット走行なども心おきなく操縦に専念できるだろう。スポーツ派のライダーに特にお薦めしたいアイテムだ。

両製品を併用することでフィット感が向上

ブレストパッドは単体でもフロント部の面ファスナーで同社のジャケットに装着可能だが、バックプロテクターのショルダーベルトはゴム入りで、ブレストパッドにはこれを通すためのベルトやリングが付いている。これらを併用することで体を前後からプロテクターで挟み込む形になり、フィット性が格段にアップ

ライディングを阻害しない柔軟性

ブレストパッドのポリウレタンフォーム。スポンジ的なものを想像するかもしれないが、実は結構分厚くてそれなりの質量も感じられ、しなやかさと十分な衝撃吸収性能があることがうかがえる。店頭で手に取って確かめてほしい

外側は硬質、内側は柔らか

バックプロテクターは樹脂素材のフレキシブルインパクトプロテクター(CE規格レベル2)と、上の写真と同質のハニカム形状ポリウレタンフォーム(レベル1)の二重構造。プロテクターカバーは通気性の高い3Dメッシュ

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