クシタニらしさが溢れるシートバッグとタンクバッグ3選

クシタニと言えば?という問いにあなたは何と答えるでしょうか?

筆者的ならレザージャケットと答えます。

近年では暖かいインナー付きの冬物テキスタイルウェア、レッグバッグ、ヒップバッグも人気があるし、忘れちゃいけないのがジーンズみたいな見ためのレザーパンツ「エクスプローラージーンズ」もあります。

人気製品がたくさんあるので、クシタニと言えば?という問いかけに対しての返答は人によって違ってくるでしょう。

ですがタンクバッグ、シートバッグと答える人は少ないのではないでしょうか?

今回は隠れた名品ともいえるクシタニのタンクバッグとシートバッグをご紹介します。

タンクバッグの取り付け

今回は容量違いの二つのシートバッグを紹介しますが、まずは取り付け方法から。

バイクのガソリンタンクは鉄製が多かったので、以前は強力なマグネットでシートバッグを固定していましたが、最近は軽量化の為に樹脂製に切り替わってきています。

そのため、現行のクシタニシートバッグは吸盤で取り付けです。

吸盤だと不安だという方もいるかもしれませんが、6個もついているので、1、2個外れたとしても落下することはありませんし、万が一に備えるのであれば、付属のショルダーストラップを車体に掛けておくのもおすすめ。

ハンドルのトップブリッジあたりに二重に掛けておけば、万が一バッグが外れてしまったとしても、フロントタイヤに巻き込まれることがなく、タンク横に落ちるぐらいに調整できます。

また吸盤に関しては吸着力が弱まってきたら交換が可能。底面に関しては滑りにくいように加工されています。

K-3592 U.F.タンクバッグ

価格:12,100円

耐摩耗性などに優れたCODURAを採用したコンパクトなタンクバッグがこちら。容量は3Lで、大きさは高さ50×幅205×奥行き290mmです。

容量としては長財布・小銭入れ、スマートフォン、モバイルバッテリーを入れて余裕がある程度でした。

高さがないため、バイクのデザインを崩しにくく、どのようなジャンルにも合わせやすいのがポイント。

メインファスナーはストラップ付でグローブをつけた状態でも開閉しやすくなっています。

中を見てみると四方の生地がマジックテープで固定されており、剥がしてみると型崩れしないように樹脂製プレートが入っています。

生地の裏側を見てみると防水性に優れるPVCコーティングが施されています。ただ雨が強い時には縫い目やファスナーから浸水するので付属のレインカバーを使うと良いでしょう。

バッグの蓋側にファスナー付きの荷室が用意されているので、レインカバーは普段はこちらに収納しておくと便利です。

蓋の上にはスマートフォンを入れておけるスペースがあります。中にはスポンジが入っており、手前と奥側で厚みが異なっています。スマートフォンを置いた際に少し立ち上がった形になるので、見やすくする工夫です。

カバーはリブに貼られたマジックテープで固定する形ですが、おそらくファスナー開閉にしなかったのは、雨天時などに浸水するのを防ぐためでしょう。もちろんカバーの上からスマートフォンを確認、操作することが可能です。

スマホ収納スペースの隣にはウェービングベルトも配されているので、カラビナなどをつけておくと、ちょっとしたものをかけておくのに便利そうです。

バッグ左右にはリフレクトフィルムも確認できました。バイクは前後に灯火類が装備されていますが、左右にないので視認性がアップします。

タンクから外して持ち歩く際には、車体への固定で使った吸盤を底面に入れて見えなくすることができ、上部に持ち手が一か所用意されています。

また落下防止に使ったショルダーストラップを使えば肩掛け、リュックスタイルが可能です。

K3591 タンクバッグ

価格:18,700円

基本的な特徴はU.F.タンクバッグと共通ながら一回り大きく、拡張性などの機能が追加されたのがこちらの商品です。

容量は可変できるので10.9L~18.4L、サイズは高さが145~245×幅235×奥行きが320mm、U.F.タンクバッグと比べると存在感のある大きさです。

容量可変に関しては、サイドのファスナーを一周開閉することで縦に大きく広げることができます。付属のレインカバーは拡張後に関しても問題なく使用可能。

拡張した部分の裏地に関してもPVCコーティングが採用されているので、防水性に関して失われることはありません。

収納力は拡張前の段階だと長財布・小銭入れ、モバイルバッテリー、アルコールシート、ティッシュケース、カジェットケースを入れて調度良いぐらい。

拡張した状態だと上記に追加して、ケトル、ミニテーブル、シングルバーナー、OD缶も入れることができたので、ちょっとしたコーヒーツーリングにも対応できちゃいます。

可変容量以外にU.F.タンクバッグと異なる点としては、ウェービングベルトの代わりに防水性に優れた止水ファスナーで開閉する小物入れが追加されています。高速道路の通行券やカードを入れておくのにピッタリのスペースと言えるでしょう。

また下面にあるファスナーを開閉するとフック付きのゴムストラップが4本登場。こちらを使うことでシートバッグとして使うこともできますが、簡易的なストラップなので荷締めベルトなどと併用すると安心です。

K-3593 リアバッグ

価格:24,200円

製品名はリアバッグですが、いわゆるシートバッグです。

取り付け方法は二種類。

一つはタンデムステップなど車体の四か所にストラップを装着して固定する方法。

今回はテネレ700に装着してみましたが、前側はタンデムステップ、後ろ側はウインカー部分にストラップを配置しました。ただ樹脂製のウインカーは本来あまり推奨できる場所ではありません。

他に装着できる場所がなかったので、ナンバー部分などにステーを追加するか、リアキャリアなどを追加してストラップを配置する方が安心です。

またはストラップを二つ繋げて車体の下側に回して装着してもいいかもしれません。この辺りは車体の形状に合わせて工夫しましょう。

もう一つは脱着式シートにストラップを挟み込んで装着する方法です。最近は前後シートがセパレート式で、後ろシートが鍵開閉できる車種が増えてきています。

そういった車種に適した装着方法と言えますが、シートバッグは底を座面に押し付けることで固定する機構なので、幅290×奥行き350mm以上のシートが推奨となります。ハーネスの長さ的にもこのような大きめシートに対応しているような印象です。

そうなってくるとフルカウルスポーツ系よりはツアラー系やアドベンチャー系のバイクの方がフィッティングは良いかもしれません。

経験上車体の四か所にストラップを装着して固定する方法だと、多少シートが推奨サイズよりも小さくても、しっかり装着できます。

容量は可変式で高さ250~330×幅290×奥行き350mmで容量が25~33.5L、タンクバッグ同様にCODURAを採用し、裏側は拡張部分も含めて防水性に優れたPVCコーティングを採用しています。

メインの荷室収納力は長財布、小銭入れ、モバイルバッテリー、アルコールシート、ティッシュケース、ガジェットケース、ケトル、ミニテーブル、シングルバーナー、OD缶、レインウェア、クッカーセットが納まりました。

拡張時には更に追加でローチェアを入れてみたところ納まりました。一泊のツーリングやコーヒー・ラーメンツーリングにも対応できます。

メインの荷室の開け閉めが少々特殊で、ファスナーが一周せず、左右のファスナーと前側はマジックテープとバックルで固定する形になっています。

バックルを外せば、ファスナーを操作しなくてもフラップを上にあげるだけで自動でファスナーが開きます。ガサツな僕にはピッタリ。

収納力が多くなると、細かいものが見つかりにくい問題が発生しますが、クシタニのシートバッグは小物を入れるスペースが複数用意されているのも魅力の一つ。

まずメインの荷室はフラップの裏、荷室の右側にファスナー付きの収納スペースがあります。こちらはマチがないので、薄いものしか入りませんが、付属のレインカバーなどは納まります。

フラップの表側にはファスナー開閉できるメッシュの収納スペースがあります。フラップ裏側もPVCコーティングされているので、ツーリング先で温泉などに立ち寄った際に使ったタオルを入れておいても良いかもしれません。夏場なら走行風で乾きそうです。

バッグ左右にはマチ付きの収納があり、その外側にも荷室が用意されています。

マチ付きの収納はモバイルバッテリーやアルコールシートを収めるのにピッタリで、外側は薄いものなら入ります。

ライディング時に背中が当たるバッグ前側には厚めのクッションが入っていました。バッグに金属製品を入れた際に違和感がないように配慮されているのは感心しました。

クシタニならではの生地感、縫製の質感を感じられる逸品

僕がクシタニフリークなのは、生地の質感や縫製が素晴らしいから。

紹介したバッグの素材はコーデュラの1680Dを採用していますが、コーデュラの頑丈さを表す単位がデニール(D)で、500Dから存在し、最強強度なのが1680Dとなります。

また一般的なシートバッグは車体との固定部分に関しては、ストラップをリベットで固定することが多いですが、クシタニは縫製で強度を確保しています。

ほかのメーカーのタンクバッグやシートバッグを見たことがあるなら品質に驚かされるはず。

ぜひ次回クシタニの店舗に行く際には、タンクバッグやシートバッグの品質もチェックしてみてください。

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