MotoGP™第16戦日本GP/小椋藍選手がMoto2™クラスで表彰台の頂点に。2006年以来となる日本人ライダーとして母国グランプリ優勝を飾る

9月25日、MotoGP™第16戦日本GPの決勝レースが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手は母国グランプリで優勝を飾りました。

ソムキアット・チャントラ選手は一時トップを走り、5位でゴール。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、マリオ・アジ選手は17位でした。

2020年、2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったため、日本GPが行われるのは実に3年ぶりです。このため、2021年にMoto2™クラスに昇格した小椋選手はMoto2™クラスのレースとしては初、アジ選手としては世界選手権で初めてもてぎでのレースに挑みました。

■Moto2™クラス(22周)

予選日は雨となり、チャントラ選手は5番手、小椋選手は13番手となりました。翌日の決勝日は青空が広がる快晴で、ドライコンディション。5列目からスタートした小椋選手は1周目に5番手に浮上すると、その後もポジションを上げていきます。序盤はアロン・カネト選手(Flexbox HP40)がレースをリードしていましたが、4周目に転倒。代わってチームメイトのチャントラ選手がトップに浮上し、小椋選手は3番手につけます。

チャントラ選手が7周目に後退すると、小椋選手は2番手に浮上し、トップに立ったアロンソ・ロペス選手(Beta Tools Speed Up)を追います。残り10周、5コーナーで前に出るも6コーナーでロペス選手がトップを奪還。しかし小椋選手は再び11コーナーでロペス選手をパス。ついにトップに浮上しました。

トップに立った小椋選手はじりじりと2番手のロペス選手を引き離していきます。後方でアウグスト・フェルナンデス選手(Red Bull KTM Ajo)とロペス選手が2番手争いを展開する間に、小椋選手は2番手に対し1秒以上のアドバンテージを築きました。

その後も小椋選手はトップを譲ることなく、フィニッシュラインを駆け抜けました。今季3勝目であるとともに、日本GPでの初優勝を飾りました。日本人ライダーが母国グランプリで優勝するのは、2006年以来16年ぶりのこと。その2006年に優勝を飾ったのは、現在、小椋選手が所属するIdemitsu Honda Team Asiaを率いる青山博一監督でした。また、一時トップを走ったチャントラ選手も好走し、5位でゴールしています。

日本GPの結果により、チャンピオンシップは小椋選手がランキング2番手をキープしながらも、ランキングトップであり、日本GPで2位を獲得したフェルナンデス選手に2ポイント差に迫りました。

小椋選手(左)とIdemitsu Honda Team Asiaの青山監督(右)

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「この勝利は、特に日本のファンにとって大きな意味があります。2006年以来、日本人ライダーがホームで優勝したことはありません。このような結果を残せたことは素晴らしいことです。今シーズンの勝利のなかで最も特別なものであることは間違いありません。チームと、僕を支えてくれるすべての人たちに感謝したいです。13番手からスタートだったので、スタートからプッシュしなければならないと思っていました。幸いなことに、スタートはうまくいきました。良いペースを保ってからは、何とかレースを進めることができました」

小椋選手(#79)は13番グリッドから着実にポジションを上げ、13周目にトップに立った

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「ここ、もてぎで5位を獲得できてうれしいです。最初はとても良いスタートを切り、序盤レースをリードしていました。後半になるとグリップに悩まされましたが、ペースをコントロールして無事にフィニッシュすることができました。次のレースはホームコースのブリラムです。もっと速いペースで走れるように頑張ります。そこではもっとうまく、速く走れるよう頑張ります」

チャントラ選手(#35)も力強い走りで5位フィニッシュ

■Moto3™クラス(20周)

アジ選手は雨の予選Q1で転倒を喫し、10列目28番グリッドからの決勝レースとなりました。レースでは17位でフィニッシュしています。

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「厳しい週末でした。金曜日から今に至るまでアップダウンの激しいフィーリングでした。良いグリッドを得るチャンスを失ってしまったのは残念です。そのため、最初の数周は大変でした。多くのライダーが僕の前で転倒し、前のグループから早々に離脱してしまいました。この週末から多くのことを学びました。タイでは、このようなミスを繰り返さず、良い結果を残せるようにプッシュしていきます」

アジ選手(#64)は初の日本GPを17位で終えた

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
マリオ・アジ 選手

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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