MotoGP™第6戦スペインGP/Moto2™ライダー小椋藍選手がポール・トゥ・ウインで初優勝

5月1日、MotoGP™第6戦スペインGPの決勝レースがスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手が初優勝を飾りました。ソムキアット・チャントラ選手は転倒リタイア、Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、マリオ・アジ選手は17位でした。

■Moto2™クラス(23周)

土曜日に行われた予選では、小椋選手がMoto2™クラスで初のポールポジションを獲得しました。迎えた日曜日の決勝レースで、小椋選手は今季初のフロントロウ、チャントラ選手は3列目7番グリッドに並びます。

ポールポジションからスタートした小椋選手は、1コーナーにトップで飛び込みます。その小椋選手の背後には2番手のアロン・カネト選手(Flexbox HP40)がぴたりとつけ、3番手にはトニー・アルボリーノ選手(Elf Marc VDS Racing Team)が続く状況です。チャントラ選手は好スタートを切り1周目に4番手にポジションを上げましたが、8周目の9コーナーで転倒し、リタイアとなりました。

小椋選手はレース中盤に入ってもトップをキープ。後ろには序盤から変わらず2番手のカネト選手、3番手のアルボリーノ選手が続きます。3人のラップタイムはほとんど同等のため一定の差を保つ状況が続いていました。

残り6周になると、安定したラップタイムを刻む小椋選手に対し、カネト選手とアルボリーノ選手が遅れ始め、小椋選手は次第に二人を引き離していきます。小椋選手はポールポジションから一度もトップを譲ることなく、チェッカー。小椋選手はMoto3™クラス、Moto2™クラスを通して、ロードレース世界選手権における自身初優勝を達成しました。

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今日はいつにも増して嬉しいです。世界選手権で初優勝です。今まで、いいポジションでフィニッシュしたことはあっても、1位はありませんでした。これ以上ない最高の、待望の結果です。昨日はMoto2™クラスで初のポールポジションを獲得。今日は1番グリッドからスタート、1番でフィニッシュしました。完璧なマシンに仕上げてくれたスタッフに感謝したいです。完璧なレースができました。このレースウィークは今までの中で一番競争力を発揮できました。いつもは初日に苦戦するのですが、ヘレスでは金曜のスタートから調子が良かったです。今朝は、少し心配するところがありましたが、最終的に1位でフィニッシュできました。余計なトラブルを避けるために、1番スタート、1番フィニッシュを狙っていて、狙い通りにいきました。バイクファンの皆さんは、この勝利を待ち焦がれていたと思います。遂に期待に応えることができ、嬉しいです」

序盤に小椋選手(#79)を追っていたカネト選手(#40)、アルボリーノ選手(#14)は2番手争いを展開し、小椋選手は次第に二人を引き離していった

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今日の決勝で転倒してしまい、がっかりしています。良いスタートを切った後、フロントグループで走行を続けようと頑張っていました。それまで快走していたのですが、何ラップ目かの9コーナーでリアブレーキをかけすぎ、フロントコントロールを失ってしまいました。もっと強くなって、次のル・マン(フランスGP)ではより良い結果を出したいです」

表彰台が見える位置を走っていただけに、転倒リタイアは惜しい

■Moto3™クラス(22周)

アジ選手は8列目24番グリッドからMoto3™クラスの決勝レースを迎えました。レース序盤は22番手付近に浮上すると、中盤は19番手争いを展開。前を走るライダーがポジションを落とした影響もあり、最終的に17位でレースを終えました。

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「グリッド後方からのスタートだったので、厳しい決勝となりました。ポイント獲得まであと一歩でした。セカンドグループで戦って、17位は悪くないと思います。レース開始から終わりまでマシンのフィーリングは良かったです。タイヤがドロップした時も、上手く対応できました。加速で決めるようチーフメカニックから言われていて、その言葉を思い出しながら毎ラップ走りました。直感で思い切ったブレーキ操作ができたので、加速は難しくはなかったです。レース後のメカニック達の笑顔を見ると、家族みたいなサポートを実感できて、モチベーションアップになります」

ポイント獲得圏内の15位まであと一歩。グリッドポジションの改善も一つのポイントかもしれない

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

最新情報をチェックしよう!