寒さを防ぐのは当然 その先の〝走り〞にフォーカスした クシタニのウインターギア

本格的な冬が到来。バイクには厳しい季節だが、現代の冬用ウエアの性能は想像以上。
クシタニの2022-23年冬のコレクションは、長年かけて培ったノウハウと最新の素材がドッキング。
暖かくて、走りやすさも考えられたウエア。もう、寒さに耐えながら走るという辛い思いはしなくていい。

使用目的に合わせて チューニングされたウエア

 これからの季節、バイクに乗る機会を減らすという人は多い。その理由は、もちろん寒さだ。だが、〝寒さ〞だけがバイクに乗らない理由であるのなら、冬用のウエアを着用すれば解決する。

 近年、技術の進化により冬用バイクウエアの防寒性と保温性は飛躍的な向上を見せている。高機能素材の登場により、近年は薄く軽いのにも関わらず温かさを保ってくれるウエアが主流となっている。 もはや、冬の寒さはバイクの敵ではない。今しか見られない景色や、独特の空気感の中での走りを楽しめる、新しいバイクシーズンとなったのだ。その〝冬〞を楽しむためのウエアだが、クシタニのアイテムはここでも独自性と先進性が光る。 

 クシタニの起源であるレザースーツは、何よりもスポーツライディングでの安全性と運動性に特化したもの。今回紹介する冬用のテキスタイルジャケットにも、クシタニらしいライディングにフォーカスしたこだわりが見受けられる。高い防寒性が確保されているのは大前提。その上で、使い方や走るシチュエーションに合わせた作り込みが施されている。

 例えば、保温性の要であるインナージャケットの中綿の素材は、羽毛を使用したダウンと、化学繊維のシンサレートが使い分けられている。保温というとダウンばかりがクローズアップされるが、実を言えば性能的にはシンサレートが上回っている部分が多く、また素材としてのコストにも大きな差はない。

 だが、汗をかいた時の快適性など、ダウンならではのメリットも存在する。重要なのは適材適所。例えば、レインウエアに匹敵する防水性を備えるK-2829アロフトジャケットは、雨天走行までを視野に入れ、快適性を重視してダウンのインナーを採用している。

アロフトジャケット

レインウエアと同等の防水性を備えた、全天候型ウインタージャケット。真冬のツーリングに求められる暖かな着心地に加え、初期耐水圧30000mm以上を誇る高い耐水性と透湿性により雨具を不要とし、1着であらゆるシチュエーションでの走行を実現している。

  一方、ロングツーリングに向け、軽量化が図られたK-2833ウインターキマイラジャケットは、シンサレートインナーをチョイス。各部にストレッチ素材を配するなど、身体への負担を軽減するための工夫がされている。また、スポーツライディングを意識したK-2832アキュートジャケットは、安全性を重視し、厚く強度の高い表地が用いられてプロテクション性が高められる。

ウィンターキマイラジャケット

ロングツーリングでの疲労軽減を重視した軽量モデル。アウターの表地には、ナイ ロンにポリエステルを配合し柔軟性を上げた生地を使用。これも、身体への負担を減らすためのアイデア。クシタニのジャケットは、使用目的により異なる素材や構造が用いられる。

アキュートジャケット

アウターの表地には、強固なナイロンを採用。各部に高速走行時のバタつき抑える機能を各部に装備。アクシデント遭遇時にライダーのプロテクションを重視した、スポーツライディング対応のジャケット。クシタニ基準では防水とは謳われないが、耐水性も優秀。


 一言に冬用ウエアと言っても、コンセプトが違えば作り込みも変わってくるもの。こうしたキャラクターの違いは、カタログを見ただけでは理解しにくいもの。そこで利用したいのがクシタニのプロショップ。各プロショップには、クシタニ製品を熟知したスタッフが在籍し、ユーザーの要望に合わせた、最適の一着の提案が可能。退屈な冬を豊かなバイクシーズンに変えてくれる、とっておきのギアと出会えるはず。

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