MotoGP™第17戦アルガルベGP/Moto2™ライダーの小椋藍選手、後半戦で初の転倒リタイア

11月7日、MotoGP™第17戦アルガルベGPの決勝レースがポルトガルのアルガルベ・サーキットで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIDEMITSU Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手、ソムキアット・チャントラ選手は転倒リタイア。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、國井勇輝選手は20位、アンディ・ファリド・イズディハール選手は22位でレースを終えました。

アルガルベ・サーキットで開催されるMotoGP™はシーズン2度目で、ライダーたちは第3戦ポルトガルGP以来、7カ月ぶりに同サーキットを訪れました。シーズンは終盤で、今大会を含めて残り2戦を迎えています。

■Moto2™クラス(23周)

小椋選手は3列目9番グリッド、チャントラ選手は7列目19番グリッドから決勝レースを迎えました。

しかし、チャントラ選手は1周目の13コーナーで転倒。また、小椋選手は9番手をキープしていましたが、3周目の14コーナーで転倒を喫し、リタイアとなりました。残念ながらIDEMITSU Honda Team Asiaの二人は、序盤でレースを終えることになりました。

小椋 藍選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「何も言うことはありません。今日、私のペースは、トップのライダー達と比べて、0.2~0.3秒のタイム差があり、一緒に走るには十分ではありませんでしたので、そのポジションをキープすることに集中しました。しかし、少しアクセルを開けすぎたことが原因で、転倒をしてしまいました。今日のこの結果までは、良い週末を過ごせていたので、このような終わり方は残念でなりませんが、ポジティブなことも、ネガティブなことも受け止めます。この週末、私の為に懸命に働いてくれた私のチームのスタッフに感謝します」

出光ホンダチームアジアの4選手にとって厳しい結果となったmotogp2021シーズン第17戦ポルトガルGP
3周目にクラッシュを喫した小椋選手(#79)はシーズン後半に入って初の転倒リタイア

ソムキアット・チャントラ選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「レースの前に、タイヤの選択で悩み、最終的にソフトタイヤを選択しました。素晴らしいスタートを決めることができたのですが、また不幸が私を襲いました。他のライダーが私に接触し、それが原因で転倒してしまいました。気持ちを切り替え、最終戦のバレンシアでは、強い走りを見せます」

■Moto3™クラス(21周)

國井選手は6列目17番グリッド、アンディ選手は9列目25番グリッドから決勝レースに臨みました。序盤、國井選手は22番手に後退し、アンディ選手は25番手をキープします。

その後、國井選手はさらにポジションダウン。24番手となり、チームメイトのアンディ選手とともに後方でのレースとなりました。國井選手は20位、アンディ選手は22位でレースを終えました。

このレースでは、チャンピオンシップでランキングトップにつけていたペドロ・アコスタ選手(Red Bull KTM Ajo)が優勝を飾り、2021年シーズンのMoto3™チャンピオンを獲得しました。アコスタ選手は最終ラップまでランキング2番手のデニス・フォッジャ選手(Leopard Racing)と激しい優勝争いを繰り広げていましたが、最終ラップの3コーナーでフォッジャ選手が他者との接触により転倒。この瞬間、アコスタ選手のタイトルが決まりました。アコスタ選手はMoto3™クラスのルーキーであり、ルーキーライダーが最軽量クラスでチャンピオンを獲得するのは、1990年125ccクラスでチャンピオンに輝いたロリス・カピロッシ選手以来となる快挙となりました。

國井勇輝 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「レースの序盤、悩みながらも集団の中でのポジションを維持していました。ラップタイムも悪くはありませんでした。しかし、1コーナーで膨らんでしまい、ブレーキングでミスを犯してしまい、集団から離れてしまいました。その後は、単独での走行となってしまいましたが、その時のペースも悪くなく、これは今日のポジティブなポイントです。この週末、自信を持ってバイクに乗ることができていましたが、良かった時と、悪かった時の原因の分析をする必要があると思っています。次戦のバレンシアは今年最後のレースとなります。自分のベストを尽くして走り、レースを楽しめるように頑張ります」

出光ホンダチームアジアよりmoto3に参戦する國井勇輝選手。第17戦ポルトガルGPは20位でレースを終えた。
苦しいレースが続く國井選手(#92)。最終戦はいい形で終えたい

アンディ・ファリド・イズディハール 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「ミサノ(第16戦エミリア・ロマーニャGP)で良い週末を過ごした後、ここアルガルベにやってきたのですが、今日のレースは簡単ではありませんでした。週末を通じて、フィーリングは良かったのですが、小さなミスを犯してしまった事で、予選Q2への進出を逃してしまいました。その結果、グリッドポジションは良くなく、後方からのスタートとなりました。後方からのスタートになることは、多くのライダー達を追い越して行かなくてはならず、レースを難しくしてしまいます。そういう状況でしたが、来週のバレンシアのレースで試せるかもしれない、ポジティブな点も見つけることができました。最終戦のバレンシア、思い切って走ります」

2021年シーズンmoto3にフル参戦するイデミツホンダチームアジアの國井選手とアンディ選手
25番手グリッドからスタートしたアンディ選手(#19)。後方の予選順位が響いた

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クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:IDEMITSU Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
國井勇輝 選手/アンディ・ファリド・イズディハール 選手

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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