MotoGP™第5戦ポルトガルGP/多重クラッシュ発生のMoto2™決勝レース、小椋選手、チャントラ選手は転倒リタイア

4月24日、MotoGP™第5戦ポルトガルGPの決勝レースがポルトガルのアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手とソムキアット・チャントラ選手は転倒リタイア。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、マリオ・アジ選手は16位でした。

ポルトガルGPは金曜日、予選日ともにMoto2™、Moto3™クラスはほとんどウエットコンディションでの走行となり、決勝日のウオームアップ・セッションからドライコンディションになるという、適応力が求められるライダーには難しい週末となりました。

■Moto2™クラス(23周)

小椋選手は3列目7番グリッド、チャントラ選手は同じく3列目8番グリッドからMoto2™クラスの決勝レースを迎えました。

序盤はチャントラ選手が4番手、小椋選手が5番手にポジションを上げると、チャントラ選手はさらに2周目、3番手に浮上します。チャントラ選手は前戦アメリカズGP決勝レースのクラッシュが他車の転倒を引き起こす危険なものとされ、ロングラップペナルティ(※)を科されており、これを消化したために8番手に後退。チャントラ選手の後退にともない小椋選手は4番手に浮上すると、4周目の3コーナーでトニー・アルボリーノ選手( ELF Marc VDS Racing Team)をパスし、3番手にポジションを上げました。また、後退したチャントラ選手もファステストラップを叩き出し、6番手に浮上します。

小椋選手はさらにペースを上げ、トップを走るカネト選手、2番手のキャメロン・ボービエ選手(American Racing)に迫ります。しかし、雨が降り出して路面コンディションが変わり、9周目の2コーナーにかけてトップのアロン・カネト選手(Flexbox HP40)、ボービエ選手、さらに小椋選手、チャントラ選手を含む複数のライダーが相次いで転倒を喫します。このアクシデントにより赤旗が提示され、レースは一時中断。転倒したバイクにあとからクラッシュしたバイクが衝突し、出火するなど危険なアクシデントとなりました。

小椋選手とチャントラ選手はこのアクシデントにより、リタイアという結果に終わりました。

※:コース上のランオフエリアに設定された、通常よりも大回りとなるエリアを通過しなければならないペナルティ。これにより、ライダーはレースを継続しながらも、ペナルティを消化したラップでは数秒のタイムを失うことになる。

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「自分のレース運びには満足しています。ペースは非常に良好だったし、カテゴリー最速選手を追走していました。何らかのアタックをかけようとした矢先に転倒してしまい、残念です。既にフロントで走っており、ウエットトラックとわかった時にはクラッシュは避けられませんでした。赤旗となった後、メカニックが来て、ほぼ破損していたマシン修理を頑張ってくれました。しかし赤旗提示後、ガレージ到着が遅すぎ、リスタートできませんでした」

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)
「スタートは良かったです。ロングラップペナルティを科されていたため、フロントグループで走る必要があり、できる限りフロントでペナルティ消化したかったのです。ほぼ2秒ロスしましたが、フロントグループには8番手で戻りました。2コーナー目で雨が降り始めたとき、ペースは素晴らしく、いくつかポジションもリカバリーできていたのです。前で何人か転倒したのが見え、私も巻き込まれてしまいました。破損したマシンとボックスに戻り、メカニックは良い仕事をしてくれたのですが、赤旗提示後5分以上経過してしまい、リスタートはかないませんでした。このレースウィークには満足しています。皆、いい仕事をしました。より強くなって来週のヘレスに挑戦します」

2022motogp 第5戦ポルトガルGPのmoto2で起きた大クラッシュ。転倒したトップ勢がリタイアという大波乱の展開になった。
転倒後、チームはマシンを修復するも、赤旗提示後5分以内にピットに戻ることができなかったため小椋選手、チャントラ選手ともに再スタートならず

■Moto3™クラス(21周)

初めて走るアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで、アジ選手は予選で自己ベストグリッドとなる2番手を獲得し、1列目からMoto3™クラスの決勝レースをスタートしました。オープニングラップでは3番手付近をキープしたアジ選手でしたが、次第に後退。しかし、中盤以降、アジ選手はポジションをキープし、ポイント獲得に迫る16位でレースを終えています。

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「私には厳しい決勝となりましたが、このレースウィーク中はプラスなことも多かったです。喜ばしい最終順位ではないかもしれませんが、この週末の成果には満足しています。決勝序盤はフロントグループにいました。フロントの選手たちと戦うのは初めてです。レース後半はコーナーでプッシュしすぎて、リヤタイヤが大きくドロップしてしまいました。レースには満足しています。修正が必要な大きなハンディキャップがあるので、引き続きそこを対処します。そうすれは、今後はもっと頻繁にフロントで戦えるはずです。時間が必要です」

2022moto3 第5戦の予選で自身最高となる2番グリッドを獲得したマリオ・アジ選手
ポイント獲得まであと一歩。16位でのフィニッシュとなったアジ選手(#64)

世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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