MotoGP™第15戦アメリカズGP/Moto2™ライダー小椋藍選手は7位。序盤の遅れが響く

10月3日、MotoGP™第15戦アメリカズGPの決勝レースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIDEMITSU Honda Team Asiaライダー、小椋藍選手は7位、ソムキアット・チャントラ選手は14位でした。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、アンディ・ファリド・イズディハール選手は24位、國井勇輝選手は25位でレースを終えました。

アメリカズGPは新型コロナウイルス感染症の影響で2020年の大会が中止されたため、2年ぶりの開催となりました。また、今大会では、多くのMotoGP™ライダーが路面のバンプ(路面の起伏)を問題に挙げており、難しいコンディションでのレースとなりました。

■Moto2™クラス(18周)

Moto3™クラスの決勝レースで2度の赤旗中断(ヒート2で赤旗終了)が発生したことで、続いて行われたMoto2™クラスの決勝レースは10分遅れでのスタートとなりました。小椋選手は3列目8番グリッド、チャントラ選手は5列目15番グリッドから決勝レースを迎えました。

小椋選手はスタートで遅れ、11番手に後退。その後9番手に浮上し、前を走るアウグスト・フェルナンデス選手(Elf Marc VDS Racing Team)を追います。小椋選手と前を走るフェルナンデス選手との差はしばらく均衡を保っていましたが、中盤以降にフェルナンデス選手が前のライダーをかわしてポジションを上げると、小椋選手は7番手をほぼ単独で走行することになります。

一方、チャントラ選手は序盤に13番手を走行していましたが、中盤にかけて16番手、17番手と後退。その後、少しずつポジションを上げていきました。

小椋選手は7位、チャントラ選手は14位でチェッカーを受け、レースを終えています。

小椋 藍選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今回のレースは、もう少し良い結果を期待していましたが、レースの序盤にミスを犯してしまい、タイムを落とし、その結果、順位も落としてしまいました。満足のゆく結果とはなりませんでしたが、週末を通してみれば良かったと思いますし、それについては満足しています。次のミザノもまた頑張ります」

ロードレース世界選手権 2021年第15戦アメリカズ moto2の小椋藍選手のリザルトは7位
小椋選手は序盤10番手と出遅れ、その後7位にポジションを上げた

ソムキアット・チャントラ選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「レースの序盤、出来る限り多くのライダーを追い越すために懸命にプッシュして走りました。しかし、何度かミスを犯してしまい、14位でレースを終えました。フィーリングはとても良いので、次のミサノのレースに自分自身も期待しています」

ロードレース世界選手権 2021年第15戦アメリカズ 出光ホンダチームアジアのソムキャット・チャントラ選手のリザルトは14位
中盤にポジションを落としたものの、14位でフィニッシュしたチャントラ選手

■Moto3™クラス(ヒート1:7周/ヒート2:3周目のアクシデントにより赤旗終了)

國井選手は8列目24番グリッド、アンディ選手は9列目25番グリッドからMoto3™クラスの決勝レースに挑みました。

レース序盤、國井選手、アンディ選手は山中琉聖選手(CarXpert PruestelGP)、鳥羽海渡選手(CIP Green Power)などと23番手を最上位とするポジション争いを展開します。アンディ選手と國井選手は24番手、25番手付近で周回を重ねていました。しかし、8周目にフィリップ・サラチュ選手(CarXpert PruestelGP)が11コーナーで転倒し、このアクシデントによって赤旗が提示。レースは一時中断となりました。

約15分の中断のあと、レースは再開。周回数は5周で、7周目終了時点でのポジションがグリッドとなりました。ヒート2はアンディ選手は24番グリッド、國井選手は25番グリッドからのスタートとなります。しかし、國井選手はスタート直前にアクシデントが発生してグリッドから離れ、ピットレーンからの再スタートとなり、大きく遅れることになりました。

ヒート2の3周目、11コーナーから12コーナーにかけてのバックストレートで複数のライダーが絡む多重クラッシュが発生してしまいます。幸いにも、転倒したライダーたちは無事でした。レースはこのアクシデントにより、再び赤旗が提示されて中断となります。

中断となったMoto3™クラスの決勝レースは、その後、それ以上のレースは行われないことに決定されました。同時にヒート1の7周目終了時点のポジションが最終結果となったことで、アンディ選手は24位、國井選手は25位がアメリカズGPの結果となりました。

アンディ・ファリド・イズディハール 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「初めてのアメリカでのレースでしたが、全てのセッションで多くの事を学びました。コースのレイアウトはチャレンジングで、私はとても好きです。多くのライダー達は、路面がバンピーであることが問題であると言っていましたが、私は自分がなすべきことに集中しました。金曜日のFP2(フリー走行2回目)からレースまで、ドライコンディションで走行することができ、全てのセッションで、0.5秒、もしくは1秒以上のタイムを改善することができました。それについては良かったと思っています。レースでは、前を走るライダーを捕まえようとトライしたのですが、リスクもありとても難しいものでした。次のミサノでは、少しでも前の予選順位を獲得することが目標です」

ロードレース世界選手権 2021年第15戦アメリカズ 出光ホンダチームアジアのアンディ選手のリザルトは24位
2度の赤旗が提示されたMoto3™のレース。アンディ選手は24位でレースを終えた

國井勇輝 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「もちろん、結果に満足していません。チームは私の為に懸命に作業をしてくれており、彼らの努力には感謝しかありません。今日の結果には申し訳ない気持ちで一杯です。この週末、多くのことに悩み、後方グリッドからのレース・スタートとなりました。レースでは走りに集中し、ラップタイムを大幅に改善することができました。このことについてはとてもポジティブですし、良いフィーリングと自信を少し取り戻せました。レースは赤旗で中断となり、2度目のスタートの時に、ミスを犯し、バイクが止まってしまいました。ピットレーンからのスタートとなり、結局、2度目の赤旗が出るまで、単独での走行となりました。今日言えることは、少しだけ自信を取り戻したということだけです。立ち止まらず、次のミサノに向けて集中します」

ロードレース世界選手権 2021年第15戦アメリカズ moto3クラスの國井勇樹選手のリザルトは25位
國井選手は2回目のスタートでピットレーンスタートとなってしまった

世界で戦うライダーを支える クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー

Moto2™クラス(チーム:IDEMITSU Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
國井勇輝 選手/アンディ・ファリド・イズディハール 選手

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

 

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