「スペシャルティコーヒー」=産地特有の独特な風味特性を持った良質なコーヒー
今回は、スペシャルティコーヒーについてお話し致します。
コーヒー豆を買おうと思ってネットを開ければ数多の通販サイトがあり、色々な宣伝文句が飛び交っています。その中で数年前からよく使われる様になった言葉が「スペシャルティコーヒー」です。でも、よく見ると「スペシャリティーコーヒー」「スペシャルティーコーヒー」と書いてあることも。
たぶん、同じ事の意味で使われていると思いますが正確には「スペシャルティコーヒー」です。



一口に魅力的で独特な風味特性を持ったコーヒーと言っても分かりにくいのでSCAJでは「スペシャルティコーヒー」を定義しています。
消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。
カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup)
あれ?さらに分かりにくい?(笑)詳しくはSCAJのホームページで確認できます。
大切なのは、3、4行目です。
「際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。」
あなたが、この様に感じればそれが「スペシャルティコーヒー」です。
羽田圭伸(はねだ けいしん)
静岡県浜松市のスペシャルティコーヒー豆専門店「コーヒー屋ポンポン」のマスター。自身もバイク乗りで、店名のポンポンは遠州地方の言葉でバイクの意。クシタニ カフェのコーヒーの監修とコーヒー豆の供給を行う。ジャパン・バリスタ選手権審査員、カップ・オブ・エクセレンス国際審査員。店内にはオリジナルブレンドで人気の「カフェ・ポンポン」をはじめ、「カフェ・ガードナー」「カフェ・クロスビー」「カフェ・ロッシ」などライダーに所縁ある名の商品も並ぶ。