アプリリアの最高峰 RSV4は、歴代よりずっと その並外れたパワーと、驚くほど素直な操作性も兼ね備えているスーパースポーツバイクになります。MotoGPからフィードバックされた機能や最新テクノロジーをふんだんに盛り込んで、公道でもワクワクするような乗り味を楽しめます。
今回RSV4が、さらにバージョンアップしたのでご紹介します。
アプリリア マシンと合わせたKUSHITANIレーシングツナギにも注目です。
高い能力とデザイン性を両立
今回お邪魔したのは、KUSHITANI RIDING MEETING @ 筑波サーキット。会場は相変わらずの大盛況で、私も参加者のみなさんと一緒にRSV4を走らせます。
新しくなったRSV4は、まず見た目が大きく変わりました。以前よりシャープでスマートな顔つきは、ほぼ同時期に誕生したアプリリアRS660 と精通します。
加えてさらに大きな変化、RSV4のウイングレットは車体と完全一体化されました。今の時代、色んなスーパースポーツバイクに装備されているウイングレットですが、RSV4については後付け感がなく、自然に車体のデザインに溶け込んでいます。
空力性能は損なわずデザイン性も重視し、新しい設計をいち早くオートバイに導入するところが、“THEイタリアンバイク” のアプリリアらしくて好き。
このウイングレットについてもう少し言及すると、トップフェアリングとサイドフェアリングのダブル構造、『ダブルフェアリング』になっていて、空力を考え車体の安定性を向上させるほか、空気の流れをコントロールし、ライダーにかかる風圧を軽減したり、エンジンの排熱を避けてくれる効果があります。
電子制御システム APRCが優秀
新しいRSV4は、先代モデルよりさらに排気量がアップした1099ccのエンジンを搭載しています。また、贅沢に盛り込まれた最新の電子制御システムAPRC(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)は、ECUがバージョンアップされました。
これまでよりさらに精度の高いセッティングが可能になり、安全に、より速いラップタイムに導いてくれます。「街乗り志向」や、「サーキット走行向け」など、ライディングモードを切替えることができるほか、ベテランライダーには、各種電子制御の介入度を自分好みにカスタムできるモードなども用意されています。
マニアックですねー!さすが。
ちなみに、私が特に気に入ったポイントは、RSV4のクイックシフト(アプリリア・クイックシフトUP&DOWN)。このオートブリッピング機能がすごく優秀で、高回転からのシフトダウンでもリアが振られることなく自然とコーナーに進入できます。変速したときのサウンドの変化も気持ちいい、シフトフィーリングも良いですね。これまで色んなバイクに乗っていますが、アプリリアのクイックシフトが一番好きです。
スーパースポーツ好きさんにおススメ!
新RSV4の機能はほかにもたくさんあります。YouTube あみTVにて、もっと深く、詳しくご紹介していますので気になる方は、動画をぜひご覧ください(下部リンク)。
先代のRSV4と、今回の新しいRSV4、両方試乗したことのある私の印象としては、新しいRSV4の方がより軽くて、しなやかに走れました。車両重量だけでみれば、両者とも大差はないのですが、コーナリング時の倒しこみや、右から左への切り替えしなど、女性ライダーの私でも扱いやすさを感じることができます。そこには、今回ならではの新しい設計や車体のバランスにあるのだと思います。
アクセルを捻れば、あっという間に速度が上がり、恐ろしいほどのパワーを発揮できるマシンですが、その領域にいかなくても十分サーキットを気持ちよく走れます。
とにかくマシンが頭良いので、乗ってみると案外 従順なRSV4にグッと親近感が沸きました(笑)。
そして、このあと楽しみなのが兄弟車である新TUONO V4ですよね!それはまたの機会にご紹介したいと思います。
お楽しみに!
【YouTube あみTV】
アプリリア RSV4 試乗インプレ
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【撮影協力】
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