MotoGP™第7戦サンマリノGP/Moto3™クラスの小椋藍選手が3戦連続の表彰台獲得

9月13日、MotoGP™第7戦サンマリノGPが、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われました。

■Moto3™クラス

Moto3™クラスに参戦する小椋藍(Honda Team Asia)選手は、予選Q2の最後のアタックで1分42秒403というタイムを記録。このタイムにより、小椋選手にとってMoto3™クラスで自身初となるポールポジションを獲得することとなりました。

ポールポジションからスタートした小椋選手は、序盤、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)選手や、ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)選手、トニー・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)選手などとともにトップ集団の中でレースを展開。3番手付近で周回を重ねていきます。

しかし、小椋選手は次第に後続の集団に飲み込まれていきます。さらに7番手付近につけていた8周目、小椋選手は14コーナーでマシンの挙動を乱し、9番手にまでポジションダウン。ただ、依然として隊列は長く連なる状況。小椋選手は9番手から10番手付近を走りながら、上位浮上のきっかけを伺います。

15周目、上位を走っていたダリン・ビンダー(CIP Green Power)選手が転倒。その転倒の影響で上位を走っていたライダーがマシンの挙動を乱すと、小椋選手は一気に4番手に浮上します。さらにレース終盤を迎え、表彰台の射程圏内にポジションアップ。その後も何度か後退するものの、小椋選手は最終ラップの1コーナーを通過したとき、5番手につけていました。

小椋選手は最終ラップ、6コーナーから8コーナーにかけて一気に2番手付近に浮上。ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)選手、鈴木選手と争いながら、最終コーナーをマクフィー選手に続く2番手で立ち上がりました。

小椋選手は最終的に、2位でチェッカーを受けました。惜しくも初優勝は逃しましたが、優勝したマクフィー選手との差はわずか0.037秒。小椋選手は最後まで接戦の優勝争いを展開しました。3位には鈴木選手が入り、小椋選手とともに日本人ライダー二人が表彰台に上がりました。

また、30番グリッドからスタートした國井勇輝(Honda Team Asia)選手は、23番手でレースを終えています。

小椋藍 選手(Honda Team Asia プレスリリースより)
「タフなレースで、他のライダー達と激しいバトルとなりました。その中で得た今日の結果には満足しています。レースを振り返ると、序盤から中盤にかけて上手く走ることができませんでした。来週のレースに向けてこの点を改善する必要があります。私自身としても、速さと接戦を制する準備をしなくてはいけません。チャンピオンシップでは、今のところ2番手にいますが、これからもいつも通りベストを尽くして走ります。この気持ちに変わりはありません」

小椋選手は中盤にはポジションを落としたが、終盤には表彰台をねらえる位置に浮上

國井勇輝 選手(Honda Team Asiaプレスリリース)
「ウォームアップで、私のライディング時における気持ちの在り方を変えることを始めました。今はその途上にいます。レースの間中、同じ考えで、リラックスしてライディングしたところ、不要なストレスを感じませんでした。自分のライディングをすることを理解でき始めました。転倒したら怪我をするのではないかと過剰に恐れていました。自分の本来の走りをすれば、速く走れ、何も恐れることはないということを今日、見ることができました。今日のレースでは結果を気にしませんでした。今、大事なことは自分の未来を見据え、フィーリングを取り戻すことです。私はそれをできると知っています」

國井勇輝(Honda Team Asia)選手
國井選手はサンマリノGPで、後方でのレースに終始してしまう

■Moto2™クラス

Moto2™クラスでは、ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)選手は22番グリッド、アンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)選手は25番グリッドと、後方からのスタートとなりました。

チャントラ選手は序盤からポジションをキープしながら周回を重ね、最終的に18位でフィニッシュを果たしています。一方、アンディ選手は17周目に転倒を喫し、リタイアとなりました。

ソムキアット・チャントラ 選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今日の結果には満足できません。レース序盤から前を走るライダー達をつかまえられるようにプッシュしたのですが、何度かシフトワークをミスしてしまい、タイムをロスし、グループから離されてしまいました。この週末を通してセクター1のタイムを改善できませんでした。来週のレースでは、この点を改善して、しっかりとレースを戦えるようにします」

ソムキアット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)選手
厳しい週末となったチャントラ選手。同じサーキットでのレースとなる次戦、巻き返しを図りたい

アンディ・ファリド・イズディハール 選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「残り10ラップというところで、ターン1で転倒してしまいました。上手く走れていただけに残念でなりません。今日は、レースのスタート、そして最初の2ラップが如何に大事かということを理解できました。レースを完走できていれば、20位以内でゴールできていました。そこにとどまることができるようにトライしましたが、苦労もしました。転倒してリタイアという結果でしたが、多くのことを今日のレースで学べたので、その点はポジティブです。少しずつですが、自分の進歩を感じています」

アンディ・ファリド・イズディハール(IDEMITSU Honda Team Asia)選手
アンディ選手は中盤に転倒リタイアを喫してしまった

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

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