2022MotoGP™第3戦アルゼンチンGP/チームアジアがMoto2™クラスでダブル表彰台獲得

4月3日、MotoGP™第3戦アルゼンチンGPの決勝レースがアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのIdemitsu Honda Team Asiaライダー、ソムキアット・チャントラ選手は2位、小椋藍選手は3位で、Idemitsu Honda Team Asiaがダブル表彰台を獲得しました。Moto3™クラスのHonda Team Asiaライダー、古里太陽選手は17位、マリオ・アジ選手は21位でした。

通常のレースウイークでは金曜日からフリー走行がスタートしますが、アルゼンチンGPは前戦が行われたインドネシアからの機材輸送の際に一部の輸送機にトラブルが発生し、機材の一部の到着が遅れたため、金曜日の全クラスのセッションがキャンセルとなり、土曜日は2回のフリー走行と予選が行われました。

また、開幕前のトレーニング中に負った右足の骨折により開幕戦と第2戦を欠場していた古里選手は、アルゼンチンGPで世界選手権デビュー戦を迎えています。

 

■Moto2™クラス(23周)

チャントラ選手は3列目7番グリッド、小椋選手は同じく3列目8番グリッドからMoto2™クラスの決勝レースを迎えました。チャントラ選手は序盤から表彰台を狙える4番手の位置につけてその後3番手に浮上し、小椋選手も少しずつポジションを上げていきます。

前戦インドネシアGPで初優勝を飾ったチャントラ選手は、アルゼンチンGPでもいいペースを維持すると、さらに7周目には前を走っていたフェルミン・アルデグエル選手(MB Conveyors Speed Up)が転倒したことで、2番手に浮上しました。

チャントラ選手はさらに残り13周の13コーナーでチェレスティーノ・ヴィエッティ選手(Mooney VR46 Racing Team)のインに飛び込み、トップに躍り出ます。チャントラ選手とヴィエッティ選手のペースは接近しており、その後、ヴィエッティ選手がチャントラ選手をかわしてトップを奪い返します。

 

小椋選手も一時は3番手に浮上しましたが、小椋選手は残り9周の13コーナーでラインがややワイドになり、そのすきを逃さなかったアロン・カネト選手(Flexbox HP40)にかわされ、4番手に後退しました。しかし小椋選手も残り7周の13コーナーでカネト選手をパスし、3番手のポジションを奪還します。

カネト選手は小椋選手の背後にぴたりとつけて最終ラップに勝負をかけていました。迎えた最終ラップ、カネト選手は小椋選手と激しい3番手争いを展開します。カネト選手がブレーキングで小椋選手に仕掛ければ、小椋選手は立ち上がりでカネト選手の前に出る、そんな超接近戦を展開します。

 

一方、チャントラ選手はトップのヴィエッティ選手には届かなかったものの、2位という結果でフィニッシュしました。小椋選手は激戦となった3番手の攻防を制し、3位でフィニッシュ。Idemitsu Honda Team Asiaが二人そろって表彰台に立つ快挙を成し遂げました。

 

ソムキアット・チャントラ選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)

「2位獲得後、最初に頭に浮かんだのはチームへの感謝です。今日のマシンは完璧で、トップ選手と争うことができました。ヴィエッティはスピードが出ており、タイヤ操作もとても良かったです。私は限界まで力を出しましたが、今日は2位で精一杯でした」

motogp2022 第2戦、3戦と連続で表彰台を獲得したソムキャット・チャントラ選手
チャントラ選手はインドネシアGPでの優勝に続き、2戦連続で表彰台を獲得した

 

小椋 藍選手(Idemitsu Honda Team Asiaプレスリリースより)

「決勝は厳しかったです。5ラップを過ぎたところでトップはまだ遠く、簡単には追い付けませんでした。最終ラップまでアロンと競り合った難しいレースとなりました。アロンと私は得意とするところが違っていて、自分はブレーキングに自信があったので、3位でフィニッシュできると思っていました。金曜と土曜のフリー走行では、スピードが出ないところもあり、苦労しました。日曜にはリカバーしましたが、それでも足りなかったです。来週のアメリカでは、金曜日のフリー走行からスピードを出せるようにしたいです」

motogp2022 第3戦アルゼンチンGPで3位入賞した小椋藍選手
最終ラップまで続いた3番手争いを制した小椋選手。今季初の表彰台獲得

 

■Moto3™クラス(21周)

アジ選手は7列目20番グリッド、古里選手は8列目22番グリッドからMoto3クラスの決勝レースに臨みました。序盤、アジ選手と古里選手は24番手から26番手付近でのレースとなります。

その後、古里選手はアジ選手をかわし、終盤に順位を上げ、さらにマシントラブルや転倒リタイアのライダーが発生したことで古里選手はデビューレースを17位で終えました。アジ選手は21位でした。

 

古里太陽 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)

「予選より良いラップタイムが出せました。これは自分にとって重要です。しかし、先頭グループは今の私には速すぎました。先頭ライダー達と同じくらい速くなれるよう経験を積む必要性を感じています。特にレース前半のラップでスピードが出せるようにしたいです。世界選手権の決勝は、考えていた以上に強敵揃いでしたが、とにかく、ここに来られて嬉しいです。そして、このレースウイークの全体的な結果には満足しています」

Taiyo Furusato, Moto3 race, Argentinian MotoGP, 3 April 2022
アルゼンチンGPがMoto3デビューレースとなった古里選手

 

マリオ・アジ 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)

「アルゼンチンでのレースウイークは厳しかったです。しかし今後にプラスとなる情報を沢山得ることができました。今一番重要なのは、フリー走行と決勝ごとにコンスタントに前進することです。今回、沢山学びました。解決すべき問題も多少はありますが、時間が必要なだけで、これは心配していません。次のオースティンでベストな結果を出すために、引き続き頑張ります」

Mario Aji, Moto3 race, Argentinian MotoGP, 3 April 2022
アジ選手にとってMoto3のレースは3戦目。レースごとに経験を重ねていく

 

世界で戦うライダーを支える クシタニがサポートするMoto2、Moto3ライダー

Moto2™クラス(チーム:Idemitsu Honda Team Asia)

ソムキアット・チャントラ 選手/小椋藍 選手

2022年moto2クラスにシリーズ参戦するタイ人&日本人ライダー

 

Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)

マリオ・アジ 選手/古里太陽 選手

2022年moto3クラスにシリーズ参戦するインドネシア人&日本人ライダー

写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia

 

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