6月6日、MotoG™P第7戦カタロニアGPがスペインのバルセロナ・カタロニア・サーキットで行われました。クシタニがサポートするMoto2™クラスのライダー、ソムキアット・チャントラ選手(IDEMITSU Honda Team Asia)は9位、小椋藍選手(IDEMITSU Honda Team Asia)は転倒リタイア。Moto3™クラスのライダー、國井勇輝選手(Honda Team Asia)は12位、アンディ・ファリド・イズディハール選手(Honda Team Asia)は17位、ワイルドカード参戦した松山拓磨選手(Honda Team Asia)は18位でレースを終えました。
今大会は、第5戦フランスGPでの転倒で鎖骨骨折を負った國井選手が復帰を果たし、ワイルドカードとして松山選手が参戦。また、バルセロナ・カタロニア・サーキットは2021年1月に10コーナーの改修工事が行われており、ライダーたちは、新たなレイアウトとなったサーキットでレースに挑みました。
■Moto2™クラス(22周)
Moto2™クラスの決勝レースを、小椋選手は3列目7番グリッド、チャントラ選手は3列目9番グリッドからスタートしました。レース序盤、小椋選手は8番手、チャントラ選手は2周目に後退して11番手から14番手付近を走行します。
その後、小椋選手は7番手にポジションを上げて前を走る6番手のライダーを追っていました。小椋選手のペースは安定しており、かつ上位を走るライダーとそん色ないラップタイムです。しかし、レース終盤の残り3周、4コーナーでコースアウトして転倒。小椋選手はリタイアとなりました。
一方、チャントラ選手は一時14番手にポジションを落としましたが、レース中盤からは12番手を走行。終盤に前を走るライダーの転倒が相次いだことでポジションを上げ、自己ベストタイの9位でフィニッシュしました。
ソムキアット・チャントラ 選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「9位というリザルトにはとても満足していますし、週末を通じてしっかりと走れたと思います。トップグループが近づいて来ていて、バイクのフィーリングもとても良いです。私達は、成長を続けていく道を見つけたのだと思います」
小椋藍 選手(IDEMITSU Honda Team Asiaプレスリリースより)
「レース序盤、私は少しつまずいてしまったのですが、中盤から終盤にかけて、前を走るライダー達とのギャップを一定に保てました。これは、レース序盤の自分の走りを改善しなくてはならないことを意味します。今回、トップを走るライダー達とのタイム差を減らすことができたのですが、6番手のポジションを争っていた時、バイクを止めきることができず、グラベルに出てしまい転倒してしまいました。自分の犯したミスにとてもがっかりしています。でも、私は追い抜く機会があるのなら、ためらわずトライします。今回はうまくいきませんでしたが、私はこの失敗を乗り越えていきます」
■Moto3™クラス(21周)
Moto3™クラスの決勝レースを、國井選手は7列目20番グリッド、アンディ選手は9列目26番グリッド、松山選手は9列目27番グリッドからスタートしました。レース序盤、國井選手、アンディ選手、松山選手の3人はほぼ同じポジションでの走行となります。
11周目、上位のライダーの多重クラッシュもあり、アンディ選手は16番手、國井選手は18番手に浮上しました。國井選手とアンディ選手は、山中琉聖選手(Estrella Galicia 0,0)などとポジション争いを展開しながら周回を重ねていきます。
Moto3™クラスのレースは、終盤に至るまで十数人のライダーが集団を形成して優勝争い、表彰台争いを展開します。10番手付近にいたライダーがあっという間に表彰台圏内のポジションに入ることも珍しくありません。ただ、このとき國井選手、アンディ選手が属するグループは第1集団から約9秒ほど離れており、その集団の先頭は16番手という状況でした。一方、松山選手は大きく後退し、その集団よりもさらに遅れて最後尾24番手を走行していました。
最終ラップには、第1集団で走っていた佐々木歩夢選手(Red Bull KTM Tech 3)など、3人のライダーがクラッシュ。最終的に、國井選手は自己最高位の12位でフィニッシュ。アンディ選手は17位、松山選手は18位でした。
國井勇輝 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「怪我も回復し、今回のレースに臨んだのですが、良いパフォーマンスを示すことができたと思います。しかし、今日のレースでは、スタートを失敗して、順位を落としてしまい、あまり幸せな気分ではありません。その後、ペース良く走り、前のグループに追いつこうとトライしましたが、それは叶いませんでした。今日のレースは、自己ベストの12位でゴールすることができ、結果は良かったのですが、レースの中で、多くのミスを犯してしまい、トップとは多く離されてしまいました。今日のような内容のレースにならないようにしっかりと準備します。次のドイツでのレースに向けてモチベーションはとても高い状態です。頑張ります」
アンディ・ファリド・イズディハール 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今週末、フリー走行2回目から予選に至るまで、かなり良いスタートが切れたのですが、その後、改善の道を失ってしまいました。レースでは良いスタートを決めることができましたが、最初のラップで、上位グループから離れてしまった事により、自分のグループ内に留まり、ポイント獲得を目指すことにしました。今日のレースの中で、ポジティブなことは、レース中盤からは、上位グループのライダー達と同等のタイムで走れていたことです。レースを戦っている中で、スリップストリームに入られることがないように最後のラップをどう戦うかを考えていたのですが、ミスを犯したことで、結果的に17位でゴールすることになりました。最高の結果とはなりませんでしたが、次のザクセンリンクでのレースに向けて、たくさんの事を学べました」
松山拓磨 選手(Honda Team Asiaプレスリリースより)
「今日は、レース中、多くの問題を抱えていました。フィーリングも良くなく、自分の100%の力を発揮できず、とても残念です。しかし、来週末、またここバルセロナで、ジュニア世界選手権(FIM CEVレプソル Moto3™ジュニア世界選手権)が開催されますので、しっかりレースを戦いたいです」
世界で戦うライダーを支える
クシタニがサポートするMoto2™、Moto3™ライダー
Moto2™クラス(チーム:IDEMITSU Honda Team Asia)
小椋藍 選手/ソムキアット・チャントラ 選手
Moto3™クラス(チーム:Honda Team Asia)
國井勇輝 選手/アンディ・ファリド・イズディハール 選手/松山拓磨選手
写真:Idemitsu Honda Team Asia / Honda Team Asia
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