いよいよサーキット走行会に参加! ……でも、装具の他にはなにを持っていけば良いんだろう? そもそもバイク自走で行くから、そんなに荷物も持って行けそうにないし……。皆さん、どうしているんですか⁇
#07 サーキット走行必須アイテムや お役立ちグッズは?
レーシングスーツを着て行くのが一般的
サーキット走行のベテラン(?)はトランスポーターにバイクを積んでくる人も多いが、やはり最初のうちはバイクで自走で参加するライダーが多い。そのため持っていける荷物にも限りがあるし、そもそも装具の他には何を持っていけば良いんだろう?
小川勤|TSUTOMU OGAWA
バイク専門誌に25年ほど携わり、10年ほど編集長を経験。その間、国内外の様々なバイクに試乗。2022年よりフリーランスのジャーナリストに(身長165cm)。
バイク自走で参加するなら、何をどうやって持って行けば良い?
サーキット走行に絶対に必要で、かつ一番大きな「荷物」はレーシングスーツだ。逆に言えばレーシングスーツを着用して行けば、持参する荷物もそれほど多くないハズ。というワケで、まずは着用していくパターンをご紹介。
レーシングスーツを着用して行けば、積載する荷物は大幅に減らせる。もちろんレーシングブーツやグローブ等、サーキット走行に必要な装具はすべて身に着けていく。
いまどきのレーシングスーツは背中にハンプを装備している場合が多いため、リュックなどを背負うのには少々無理がある。そこで荷物はウエストバッグやタンクバッグに入れるのがオススメだ。大型のツーリングバッグをリヤシートに装着する方法もあるが、スーパースポーツ系のバイクだとリヤシートが小さいので難しいかも。
左はクシタニのヒップバッグで約5.2Lの容量を確保。右のタンクバッグは10.9~18.4Lの容量可変。吸盤で取り付けるタイプなので、樹脂製の燃料タンクやエアボックスカバーにも装着できる。
簡単な着替えの持参は必須!
サーキット走行会は走行枠が何回かあるが、走行と走行の間が1時間くらい空くこともある。その間ずっとレーシングスーツを着ていると、実際のところ結構疲れる。レーシングスーツは普通の洋服より重い上に、バイクの乗車姿勢(前傾姿勢)に合わせて作られているからだ。また夏場は走っていないときにレーシングスーツを着たままだと、とかなり暑くて熱中症の危険もある。だから走行の合間にはレーシングスーツを脱いでリラックスするのが正解。
とはいえサーキットのパドックは人目もあるので、インナースーツだけで過ごすのはあまりおオススメできない。
走行の合間にピタピタのインナースーツだけでパドックをうろうろするのはあまりカッコ良くない……。インナーはあくまでインナーだ。
そこでレーシングスーツを脱いだ時に、インナースーツの上に着るTシャツと動きやすいパンツ(短パン)を持っていくのがオススメ。汗を拭くタオルも忘れずに。暑くない時期ならスウェットやウインドブレーカーが良いかもしれない。
またレーシングブーツも履きっぱなしだと疲れるので、できればスニーカーも持参を。ちなみにサンダルだとサーキットや走行会によってはNGなので注意しよう。
インナースーツの上に着用できるTシャツやパンツおよびスニーカーなど、簡単な着替えは必須。汗拭きのタオルを忘れずに!
ガムテープとエアゲージは持って行きたい
サーキット走行ではバイクのヘッドライト等の灯火類やバックミラーに「テーピング」が義務づけられることが多い(テーピングの詳細は次回解説予定)。走行会の主催者がテープを用意している場合もあるが、ガムテープを持参すれば安心。
またネイキッド車ならバックミラーを外した方が良い場合もあるので、サイズの合ったスパナを持参すると良いかも。さらにタイヤの空気圧を測るエアゲージがあると便利で、ペンシル型なら場所も取らない。
テーピング用のガムテープが必要か否かは走行会の参加要項で事前に確認を。工具はバックミラーを外すなど、最低限でOK。エアゲージはペンシル型がかさばらないのでオススメ。サーキット走行に慣れてきたら、サスペンションセティング用のドライバーなども持参すると良いだろう。
健康保険証も忘れずに!
走行会のタイムスケジュール表も持っていくと便利(走行会のホームページの参加要項からダウンロードできる場合が多い)。パドックでは次の走行クラスを案内したり走行の用意を促すMC放送も流れるが、自分の走行の開始時間を把握した方が精神的な余裕ができる。
写真はKUSHITANI RIDING MEETINGのタイムスケジュール表。ホームページからダウンロードできる。
そしてバイク自走で行く場合は(トランスポーターを運転していく場合も)運転免許証を持っているのは当然だろうが、忘れてはならないのが「健康保険証」だ。あまり考えたくはないが、万一転倒して病院に行く際には必要になる。他にもお世話になっているバイクショップや、バイクレッカー業者の連絡先を控えておく(スマートフォンに登録)と安心だ。
運転免許証はもちろん、万一の転倒やケガに備えて健康保険証も忘れずに持参。
という感じで、サーキット走行には簡単な着替えとタオル、ガムテープと最低限の工具、タイムスケジュール表、運転免許証&健康保険証を持っていけば、とりあえずは十分。もし積載に余裕があれば、折り畳みのイスなどもあると休息時に便利だ。
とはいえ「あると便利かも」で荷物が増えすぎると大変。あとはサーキット走行会に何度か通っているうちに徐々に必要なモノもわかってくるので、それから増やしていくのが得策だろう。
バイクトリビア
レーシングスーツを着ないで自走でサーキットに行くには?
レーシングスーツを着ないで、テキスタイルウエアで行く時のスタイル。
バイク自走の場合、レーシングスーツを着て行った方が積載する荷物が減るのは確か。とはいえサーキットの行き帰りにずっとレーシングスーツを着用していると疲れるのも事実。というワケで、僕(小川)はレーシングスーツは大き目のリュックに入れて背負い、テキスタイルウエアを着て行くこともある。
レーシングスーツはリュックに入れ、プロテクター類はテキスタイルウエアの下に着用し、レーシングブーツも履いていく。インナースーツも着た状態。
着替えのTシャツなども入れていくので、リュックは相応に大きなタイプが必要になるが、サーキットの行き帰りにレーシングスーツを着用しないで済むのは疲労の軽減にもなる……と感じている。
愛車のタイプ(前傾姿勢のキツいス―パスポーツorアップライトなネイキッド等)や自宅からサーキットまでの距離も影響するので、レーシングスーツを着ていく・着ていかないのどちらがラクなのかは一概に言えないが、できるだけ負担の少ない方法を探ってみよう。
次回予告 第8回 サーキットに着いたら何をする?
KUSHITANI RIDING METHOD BACK NUMBER
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いよいよサーキット走行会に参加! ……でも、装具の他にはなにを持っていけば良いんだろう? そもそもバイク自走で行くから、そんなに荷物も持って行けそうにないし……。皆さん、どうしているんですか⁇ #07 サーキット走行必須アイテムや お役立ちグッズは?
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皆さんこんにちは、こんばんは! YouTubeと連動するクシタニ・ライディング・メソッドの『シーズン2』が始まります。この連載では街乗りやツーリングなど様々なバイクシーンを楽しく過ごすための様々な「ライディングの気づき」をお伝えしていきます! #1
ライテクをマナボウ ♯36(最終回?) ライディングの発見や気づきで ながく楽しく乗ろう!|KUSHITANI RIDING METHOD
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ライテクをマナボウ ♯34 サスペンションの調整はプリロードから|KUSHITANI RIDING METHOD
愛車のサスペンションを見たら、イロイロ調整する場所があるみたいだし、ベテランライダーが口にする「サスセッティング」という言葉も、なんだかカッコいいからチョット興味がある。でも、ドコをドレくらい調整すれば良いのか、皆目見当がつかない……。 サスセッティ
ライテクをマナボウ ♯33 タンデムのパートナー どう乗ってもらう?|KUSHITANI RIDING METHOD
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スポーティにコーナリングするなら「アウト‐イン‐アウト」の走行ラインが有効だと昔から言われている。もっとも効率が良く、カーブを最速で駆け抜けられるテクニックとして有名だけど、ワインディングでも何かメリットがあるのかな……? 速そうでカッコ良いアウト‐
ライテクをマナボウ ♯31 あ!曲がりきれない! その時どうする?|KUSHITANI RIDING METHOD
とくに先が見えないブラインドカーブは、曲がり具合をしっかり予測……したハズだけど、いざ曲り始めたら思った以上に回り込んでいて、ドキッ!とすることもしばしば。なんとかやり過ごしてはいるけれど、きちんと回避できないと本当にヤバイかも……。 思ったより曲が
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コーナリングの組み立てを意識したり、ブラインドカーブも出口が見えてから曲がり始めることで、俄然ワインディングが楽しくなってきた……のは良いんだけれど、どうも狙った場所からきちんと曲がり始めるのが上手くいかない。これ、ビシッとタイミングを合わせるコツっ
ライテクをマナボウ ♯29 なぜ 右カーブは難しく感じるの?|KUSHITANI RIDING METHOD
よくわからないけど右カーブの方が左カーブより難しく感じる。なんとなくライディングフォームが決まらなかったり、ゆっくり走っていても微妙に不安だったりする。コレって自分だけ? たまたま右カーブが苦手なだけ? 他のライダーはどうなんだろう? じつは左より右
ライテクをマナボウ ♯28 下りカーブはなぜ怖い?|KUSHITANI RIDING METHOD
正直なところ、下りカーブが苦手……というか怖い。勝手にスピードが出てしまうから曲がり切れるか不安になるし、前のめりになったり腕が突っ張ったりして、はっきり言ってちっとも楽しくない! 上りはけっこう気持ち良く走れるのに、どうしてこんなに違うんだろう?
ライテクをマナボウ ♯27 先の見えないブラインドカーブ どこから曲がる?|KUSHITANI RIDING METHOD
ワインディングは出口まで見通せるカーブがあまり多くない、というより、ほとんどがブラインドカーブかも……。曲がり始めたら思ったより回り込んでいて焦ったり、意外と緩くて肩透かしを食ったり……。いったいどうやって曲がれば良いんだろう? カーブの先が見えない
ライテクをマナボウ ♯26 回り込んだヘアピンカーブ どうやって走る?|KUSHITANI RIDING METHOD
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ライテクをマナボウ ♯24 走っている時 どこを見る?|KUSHITANI RIDING METHOD
ベテランから「遠くを見ろ」とか「バイクは見た方に進む」とか言われる。なんとなく意味は解るので、自分としてもやっているつもり……なんだけど、気が付いたら前輪のスグ前を見ていたりする。路面の荒れとか、気にし過ぎているのかな……。 「遠くを見ろ」とは言うけ
ライテクをマナボウ ♯23 路地からの発進&左折小回り|KUSHITANI RIDING METHOD
教習所でも厳しく(?)指導される「左折小回り」。とはいえ極低速だとバランスをとるのが難しいし、アクセルを開けると安定する代わりにどんどん大回りに……。もちろん曲がり切れないワケでは無いけれど、いつもなんとなくギクシャクしているのがスッキリしない……。
ライテクをマナボウ ♯22 絶対に転ばないUターン|KUSHITANI RIDING METHOD
ツーリングで「あっ、いまのトコロ曲がるんだった~」みたいなコトはよくある。だけどUターンが苦手なので、どんどん進むうちに道に迷ったり、寄ろうと思った店を諦めたり……。Uターンができれば良いのはわかっているけれど、立ちゴケするのはイヤだし、どうすれば良
ライテクをマナボウ ♯21 腰をズラす意味 知っている?|KUSHITANI RIDING METHOD
レース映像を見るとコーナーで大きく腰をズラしているし、ツーリングで行った峠路でも腰をズラしているライダーを見かける。カッコ良いな……と憧れる気持ちと、なんかヤル気満々でちょっと恥ずかしいかもって感じもするけど、そもそもなんで腰をズラすの? ズラすとカ
ライテクをマナボウ ♯20 コーナリングの意識改革をしよう!|KUSHITANI RIDING METHOD
ライディングに慣れてくると、カーブを気持ちよく曲がる方法が気になってくる。ベテランライダーの走りを見ていると、まるでコンパスで円を描くようにグルーンと一発で曲がっているように感じる。マネしてみるけど、スムーズじゃないし……気持ち良く曲がれないのはなぜ
ライテクをマナボウ ♯19 バイクの動きを邪魔せず 力を抜いて曲がる|KUSHITANI RIDING METHOD
バイクはハンドルを切るのではなく「車体を傾けて曲がる乗り物」というのは、当然わかっている。それに「余計な力を入れるな」とも言われる。だけど、そもそも力を入れなければ車体を傾けられないんじゃないの? この矛盾、どうしたモノか……。 バイクの傾け方に良し
ライテクをマナボウ ♯18 バイクはどうやって曲がっている? 軽く傾けるコツがある?|KUSHITANI RIDING METHOD
バイクが自然に曲がろうとする動きを邪魔しちゃいけないといわれるし、なんとなく意味もわかる……気がする。でも、バイクは車体を傾けないと曲がらないわけで、何を意識して傾けるのが良いんだろう? 上手な傾け方ってあるんですか? 「セルフステア」をおさらい ラ
ライテクをマナボウ ♯17 回転数とギヤの選び方 バイクは低回転が美味しい!|KUSHITANI RIDING METHOD
いまどきのバイクのエンジンは、高回転まですごい勢いで回転が上がる。たくさん回した方がスポーティに走っている満足感もある……のだけど、実際はとんでもないほどスピードが出ちゃって内心ドキドキ。本当のところ、どれぐらいの回転数で走るのが良いんだろう? エン
ライテクをマナボウ ♯16 ショックのないシフトダウン|KUSHITANI RIDING METHOD
シフトダウンする時のショックは、不快というだけでなく「不安」。信号で止まる減速時はともかく、峠路のカーブの手前のシフトダウンでギュッと強いエンジンブレーキが効こうものなら、ドキッとして曲がり始めるタイミングまで見失ってしまう。このショック、なんとかし
ライテクをマナボウ ♯15 ショックのないシフトアップ|KUSHITANI RIDING METHOD
いったんスタートしてしまえば、その後シフトアップしていくのに、それほど難しさを感じることはない……のだけれど、シフトアップするたびに車体が前後にガクンと揺れるのはナゼだろう? こんなショック、無い方が快適なのに……。 丁寧に操作してもショックが消えな
ライテクをマナボウ ♯14 停止線で毎回同じように停まれてる?|KUSHITANI RIDING METHOD
街中の信号や一時停止、とくに問題なく停まれている……というか、停まれなかったら大変だ。だけど「毎回同じように停まれているか?」と聞かれると、ちょっと自信がないかも。停止線のけっこう手前で停まってしまい、足を着いてチョコチョコ前進することも無くはない。
ライテクをマナボウ ♯13 ギクシャクしないスムーズな発進|KUSHITANI RIDING METHOD
免許を取って乗っているワケだから、当然ながら普通に発進できる……けれど、じつは内心「エンストするんじゃないか」と、発進のたびにドキドキしているのは内緒。アクセルもクラッチも慎重に操作しているのに、この得も言われぬ不安感、何とかなりませんか? 足の着き
ライテクをマナボウ ♯12 安全でスマートな駐車の仕方|KUSHITANI RIDING METHOD
高速道路などのバイクの駐輪場。そのまま頭から突っ込んで前向き駐車するのが簡単だけど、次にスタートする時はよいしょよいしょとバックしないとダメだから、いまひとつスムーズじゃない。周囲の目があると緊張するし……。もっとスマートな方法ないですか? 前向き駐
ライテクをマナボウ ♯10 リヤブレーキ、使ってますか?|KUSHITANI RIDING METHOD
いまどきのバイクのフロントブレーキは超強力! だからリヤブレーキなんて使わなくても、充分に減速したり止まることができる。それに大きな声では言えないけれど、じつはリヤブレーキを上手く使う自信がない……。それでもリヤブレーキは使った方が良いんですか? リ
ライテクをマナボウ ♯11 実はニュートラルの簡単な出し方がある|KUSHITANI RIDING METHOD
赤信号で止まってニュートラルを出そうとしたら、通り過ぎて2速に入ってしまった。慌ててシフトペダルを踏み下げたら、今度は1速へ。そして1速と2速を行ったり来たりしている間に信号が青に変わる……。この無益な時間は何だったの? ニュートラルって、もっと簡単