ライテクをマナボウ「加重と荷重 何が違う?」|KUSHITANI RIDING METHOD SEASON 2

YouTubeとKUSHITANI LOGS連動で展開してきた「ライテクをマナボウ シーズン2」は、今回が(とりあえず)最終回。……というワケで、バイクライディングの大きなテーマである「カジュウ」について考えてみましょう!

♯23(最終回?) 加重と荷重 何が違う?

もしかするとライテクの永遠のテーマかも

バイク雑誌やWEBのライテク記事で、頻繁に出てくる「カジュウ」という言葉。漢字で書くと「加重」と「荷重」の二つがあって、読み方は同じでも意味はけっこう違ったりする。どちらが正解なのだろう?

小川勤|TSUTOMU OGAWA
小川勤|TSUTOMU OGAWA

バイク専門誌に25年ほど携わり、10年ほど編集長を経験。その間、国内外の様々なバイクに試乗。2022年よりフリーランスのジャーナリストに(身長165cm)。

ライテクでよく見聞きする「カジュウ」って、一体どっちのコト?

「加重」とは、バイクに何らかの力を加えること。対する「荷重」はバイクに荷物のように身体の重心を預けることを表現。なんだか言葉遊びみたいで「それって同じ意味では?」と感じなくもない。しかし「ライテクをマナボウ」では、バイクに力を入れる意識を持たないことをオススメしているので、本企画では『カジュウ=荷重』と捉えて頂きたい。

バイクのライディングは、バイクの曲がる仕組みである「セルフステア」、すなわち直進しているバイクの車体(後輪)が傾くと自然にハンドル(前輪)が切れて曲がっていく特性に合わせて、身体の重心や重い部分を預けていくのが得策だ。

バイクは前進している状態で車体(後輪)を傾けると、自然にハンドル(前輪)が切れて曲がり始める。この特性を「セルフステア」と呼ぶ。詳しくは「#1 深くバンクするほどよく曲がる…ワケジャない!?」を参照。

とはいえライダーはハンドルを掴んでいるし、ステップに足を載せて車体を股で挟んでいるので、まったくバイクに力を加えていないかというと、実際は少なからず加重している部分があるのは事実。しかし、できるだけ「力を抜きながら」、身体の重心をその時々に合わせて最適な場所に持っていくのが、バイクを上手く操る大切なコツなのだ。

身体の力を抜くことで、重心の位置をイン側の低い場所に預ける(「♯20 傾ける時 ステップって踏むの?」より)。

「荷重」を大切にしたい理由とは?

ライダーがシートに座る位置はもちろん、上半身の体勢だけでも車体に対する重心を預ける場所や方向が変わり、バイクの曲がる強さや反応も変わってくる。それをいかに効率よく安全にこなすかが、「ライテクをマナボウ」で「荷重」をオススメする理由だ。

シートの後ろ寄りに座って身体全体を低く「沈める」と、後輪にしっかりと荷重できる(「♯17 伏せずに「沈む」のがベテランの技」より)。

傾けようと車体に力(オレンジの矢印)を加えると、反力(黄色の矢印)が発生して、車体が起きようとするため、曲がり始めるタイミングが遅れる(「♯09 ヒザを出すと……バイクが寝ない」より)。

もちろん「加重」で操るのが絶対にNGという訳ではないだろう。……が、年齢を重ねると筋力や体力が衰えていくのは否めない。すると力を加える乗り方だと、歳を取ってきたらバイクに乗るのが難しくなってしまう。

しかし、バイクの上で力を抜いて重心をバランスさせる「荷重」のコツを掴んでいれば、年齢を重ねても長くバイクに乗れるのだ。

下半身で身体を支える自然なフォームは見た目もカッコいい(「♯19 前傾がきついバイクのフォーム作り」より)。

腕でハンドルを突っ張って身体を支えると一見ラクに感じるが、肩や腕、首やお尻などが次第に痛くなってくる(「♯03 ラクすると痛くなる!?」より)。

というワケで、ライテクをマナボウでは「荷重」で話を進めてきた。ある意味、バイクを操る上で永遠のテーマなので難しい部分ではあるけれど、ライディングの楽しさを追求して行きましょう!

 

バイクトリビア

上手く乗りたい気持ちを持ち続けよう!

教習所で操作方法や動かし方を教わって免許を取れば、誰でもバイクに乗ることができる。……けれど、漠然と乗っていると、なかなかライディングは上達しない(慣れるだけで上手くならない)。しかし、この「ライテクをマナボウ」の記事を読んだりYouTubeを観ている方は、上手くなりたい気持ちをしっかり持っているライダーだろう。ぜひ、その気持ちを忘れずにいて欲しいと思う。

そしてライテクとは面白いモノで、キャリア重ねてから過去に見聞きしたライテクの記事や動画を再び目にすると、その時は気づかなかったり理解できなかったことがわかったり、新しい発見をすることもある。

 

KUSHITANI RIDEING METHOD「ライテクをマナボウ」は、シーズン1が2022年4月6日からYouTubeとKUSHITANI LOGS連動でスタート。ライダーが感じる様々なライテクの疑問や不安を掲載しているので、ぜひバックナンバーもご参考に!

不安や怖さを慣れや根性で克服するのではなく、自分のテーマとして研究して乗れば、もっと奥深く、そして長くバイクを楽しめるハズ! それではまたお会いしましょう!!

次回予告  NEXT SEASON 乞うご期待!?

KUSHITANI RIDING METHOD BACK NUMBER

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ここに見出しテキストを追加

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

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