ライテクをマナボウ ♯14 停止線で毎回同じように停まれてる?|KUSHITANI RIDING METHOD

街中の信号や一時停止、とくに問題なく停まれている……というか、停まれなかったら大変だ。だけど「毎回同じように停まれているか?」と聞かれると、ちょっと自信がないかも。停止線のけっこう手前で停まってしまい、足を着いてチョコチョコ前進することも無くはない。これじゃダメですか?

思った通りにバイクを扱う意識改革

免許を取ってバイクに乗っているなら、停止線で停まれない……という人はいないはず。それに勢い余って停止線を通り過ぎてしまう、というコトもまずないだろう(これは交通違反)。とはいえ、毎回同じように、思った通りに停まれているだろうか?

もちろんこれは、停止線にピッタリつけないとダメ、という意味ではない。マージンを取って手前で停まるのはまったく問題ない。ただし、停まるたびに成り行きで2メートル手前だったり30センチ手前だったりするようなら、話は別だ。

じつは「停止線で毎回同じように停まれてる?」は、バイクを扱う上での意識改革を含めた提案の一例。「毎回同じように~」というのは、バイクを自分の意思通りにコントロールできているか? という意味で、これはバイクライディングの様々なテクニックに共通する。だから、日常的に頻繁に行う「停止線で停まる」というところから、意思通りにコントロールする習慣を身に着けよう、というのが主な趣旨だ。

小川勤|TSUTOMU OGAWA
小川勤|TSUTOMU OGAWA

バイク専門誌に25年ほど携わり、10年ほど編集長を経験。その間、国内外の様々なバイクに試乗。2022年よりフリーランスのジャーナリストに(身長165cm)。

前置きが長くなったが、停止線で思った通りに停まるには「フロントブレーキもリヤブレーキも両方使う」のが最大のコツだ。

いまどきのバイクのブレーキは強力なので「フロントブレーキだけで十分停まれる」というのも事実。ただし強力ゆえに減速時に強い「前のめり」になったり、思ったよりも停止線の手前で停まってしまうこともある。

そこでリヤブレーキを併用することで車体が前のめりになるのを防ぎ、かつ完全に停止する際の「最後の微調整」にリヤブレーキを使うわけだ。

ちなみにフロントブレーキだけで減速をはじめ、強く前のめりした状態になってからリヤブレーキをかけると、ABSを装備していないバイクだと後輪がロックする危険がある。なので、リヤブレーキはフロントと同時にかけ始めるように意識しよう。

低速でも前後ブレーキを両方使う

停止するために減速する時は、フロント/リヤブレーキを同時にかけ始める。そして十分に速度が下ったら、停止線より手前でフロントブレーキを離し、最後はリヤブレーキで調整して停止する。

フロントブレーキだけだと挙動が大きい

フロントブレーキだけで止まると、停止寸前にフロントフォークが大きく縮んで前のめりになり、停止した直後にビョンッと勢い良く伸びる。シートが高く足着き性に不安があるバイクだと、伸ばした足が地面に届かず立ちゴケの原因にもなる。リヤブレーキを併用すればフロントフォークの伸縮の動きを抑えることができる。ただし完全に停止する前にフロントブレーキを離して最後はリヤブレーキだけで止まる方が、車体の挙動(前のめりやフォークの伸びもふくめた、前後方向のピッチング)が穏やかになる。

リヤブレーキを常に使おう!

信号や一時停止はもちろん、渋滞など低速時や右左折中のスピード調整も、リヤブレーキが便利。とはいえリヤブレーキは足で操作するので、手のように繊細なコントロールができずに苦手に感じているライダーも多い。そんな方は、不安なくリヤブレーキをコントロールするコツを紹介した「#10 リヤブレーキ、使ってますか?」をご参考に!

停止する直前まで足を出さない!

停止時はリヤブレーキを使うので右足はステップの上で、地面に着くのは左足。では、左足はどのタイミングでステップから外して出せばいいのか? 答えは「停止する直前」だ。

なんとなく足を着く用意というか、もしくはあまり意識せずに早くから足を出しているライダーも目にするが、ステップから足を外すと「下半身ホールド」が弱くなるため、上半身が揺すられたり、その動きがバイクに伝わって車体が振られる原因になる。だから停止する寸前まできちんと両足でホールド(ニーグリップ)しておくのが得策だ。

なかには足着きが不安で停止前から両足を伸ばしているライダーもいるが、これだとリヤブレーキが使えないし、まったく下半身ホールドできないから余計にフラフラしてしまう。そんな方は「♯03 足着き性は解消できる!」を参考にして、左足だけ着くように練習してみよう!

次回予告 ♯15 ショックのないシフトアップ

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ライディングに慣れてくると、カーブを気持ちよく曲がる方法が気になってくる。ベテランライダーの走りを見ていると、まるでコンパスで円を描くようにグルーンと一発で曲がっているように感じる。マネしてみるけど、スムーズじゃないし……気持ち良く曲がれないのはなぜ

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ライテクをマナボウ ♯06 ハンドルグリップの握り方|KUSHITANI RIDING METHOD

ツーリングである程度の時間や距離を走ると、手や腕、肩が痛くなるけれど「バイクはそういうモノ」と我慢して(頑張って)乗っているライダーは多い。とはいえこのツラさ、何とかならないのか? じつはハンドルグリップの握り方を工夫するだけで、かなり改善できるんで

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ライテクをマナボウ ♯04 押し引きが上手いとかっこいい!|KUSHITANI RIDING METHOD

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